撮影日記


2014年10月01日(水) 天気:曇

決定!
「10月10日は,魚眼レンズの日」

全国水産物商業協同組合連合会は,毎月10日を「魚の日」としている(*1)。これは,魚のことを「とと」とよぶこともあることにもとづいた,語呂あわせだ。
 先月から,「魚眼レンズの日」を決めようと,いろいろと考えたり,提案を募ったりしてきた。いただいた提案等は,次のようなものがあった。

「魚眼レンズの日」 提唱へのご提案
  ●1 「魚」からの発想
   (1)うお座の初日(2/19)
   (2)「魚の日」(毎月10日)
  ●2 「180°」からの発想
   (1)1月8日
   (2)毎月18日
   (3)1年の180日目(6/28, 6/29)
   (4)昼夜半分の春分・秋分

語呂あわせや意味づけのほかに,少し戦略的なことも考えていた。これまでにも「中判写真週間」や「バイテンの日」など,「写真を撮ることを促す」ためのいろいろな記念日を勝手に提唱してきたが,そういう記念日の少ない時期というものがある。とくに気になっていたのは,9月から10月にかけての時期だ。また,どうせなら提唱してすぐに,該当の日が訪れると盛り上がりやすいのではないだろうか。だから,10月に設定したいと,ひそかに考えていた。
 そんなときにいただいたご提案が,「10月10日」だったのである。
 その意味付けだが,ひとつは「魚眼レンズ」だから「魚」に関連し,全国水産物商業協同組合連合会が提唱する「魚(とと)の日」を利用して,「10日」にしようというもの。さらに,「魚眼レンズは世界が丸く写る」ことから「○」がたくさんある日として,「10月10日」はどうか?という意味づけのあるご提案だった。
 ともかく,「魚眼レンズの日」は,「10月10日」に決定することにした。
 いろいろなご意見をくださったみなさまには,厚く御礼申しあげたい。

なお,「魚眼レンズの日」は,フィルムでの撮影に限定しない。ディジタルカメラでもビデオカメラでも,なんでもけっこう!とにかく「魚眼レンズ」を使ってみようではないか。フィルムでの撮影を促すために思いついた「○○の日」であるが,なかにはフィルムに限定しない,こういう日があってもいいじゃないか。

ただ,これだけ勝手に騒いでおきながら,私はまともな魚眼レンズをもっていない。いま,私の手元にある「魚眼レンズ」風の撮影ができるもので,もっともちゃんとした画像が得られそうなのは,ニコン「おもしろレンズ工房」に含まれる「ぎょぎょっと20」である。これはピント調整が固定されており,絞りもF8に固定されており,写る範囲も180°より狭いもの(約160°)になっている簡便なものであるが,周辺まできっちりした像を結んでくれるレンズである。「おもちゃ」的なレンズでありながら,つくりがしっかりしているのも,好感が持てる。

Nikon New FM2, AMUSING LENSES Fish-eye Type 20mm F8, ACROS

ほぼ真横にある巨大な看板も,すっぽりと写しこまれている。直線状のビルがぐにゃりと曲がって写るのがいかにも魚眼レンズで嫌味でもあるのだが,通常の超広角レンズと違って,遠近感が誇張されて散漫な印象になってしまうことがない点は,うまく利用できるといいかもしれない。
 そのためには,画面の周辺に直線状のものを写しこまなければよさそうだ。

Nikon New FM2, SIGMA AF 14mm F3.5, ACROS
Nikon New FM2, AMUSING LENSES Fish-eye Type 20mm F8, ACROS

上が,通常の超広角レンズ(SIGMA AF 14mm F3.5)で撮ったもの,下が,魚眼レンズ(ぎょぎょっと20)で撮ったものである。こういう構図なら,魚眼レンズでも違和感がない。というか,魚眼レンズのほうが自然に見えるのではないだろうか。

さぁ,「魚眼レンズ」をもっている人は,こんどの10月10日にはぜひ持ち出して使ってみよう!この日に使うレンズは「魚眼レンズ」1本だけにする,ということにチャレンジするのもおもしろそうだと思わないか!
 とくに,「魚眼レンズ」をもっているが,最近まったく使っていないなあ,という人には必ず,「魚眼レンズの日」を実施していただきたい。
 きっと,ものを見る目が変わることだろう。

*1 毎月10日は魚の日 (全国水産物商業協同組合連合会)
http://www.zensuishoren.or.jp/sp/admission1.html


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