撮影日記


2014年9月13日(土) 天気:晴れ

とりあえず「魚眼レンズ」を使ってみよう

昨日の日記の続き。

ケンコー「フィッシュアイコンバージョンレンズ」とニコン「ぎょぎょっと20」を使うべく準備をしたが,「魚眼レンズ」にかぎらず「超広角レンズ」を手にしたら,路地の分かれ道を撮りたくならないか?さっそく,以前にも撮ったことのある道標を撮りにでかけた(2010年5月26日の日記を参照)。
 まずは,ケンコー「フィッシュアイコンバージョンレンズ」を「円周魚眼レンズ」として使ってみよう。

Nikon New FM2, Ai NIKKOR 50mm F1.4, Kenko Fisheye Conversion Lens, ACROS

こういう撮影は,朝の早いうちがいい。なぜならば,広い範囲が写るレンズだと,不用意に必要以上に多くの人が写りこんでしまうからだ。だが180°近い範囲が写るというのは,じつに恐ろしい。ちょっと油断すると,自分自身の足が写りこんでしまう。言葉ではわかっていても,こればかり実際に体験しないと,その恐ろしさが実感できないだろう。写りこんだ自分自身の足は,レンズから数10cm程度しか離れていないはずなのに,実に遠いのである。遠くのほうに,小さく見えるのである。

つぎは,ケンコー「フィッシュアイコンバージョンレンズ」を「対角線魚眼レンズ」として使ってみよう。50mmレンズに2倍のテレコンバータを使って100mmにし,そこにさらにフロントコンバージョンレンズをつけると,なんとも恐ろしい姿になる。

こんなカメラで撮っていたら,注目を浴びることは間違いない(笑)。だからこそ,人通りのない早朝に撮らねばならぬのだ。

Nikon New FM2, Ai NIKKOR 50mm F1.4, 2x Teleconverter TC-200, Kenko Fisheye Conversion Lens, ACROS

100mmレンズだと「対角線魚眼レンズ」として使えるとのことだったが,周囲が大きくケラレてしまった。たとえば135mmなど,もう少し焦点距離の長いレンズを使ったほうがいいのかもしれない。
 ケンコー「フィッシュアイコンバージョンレンズ」には,絞りがある。このレンズを使うときは,主レンズの絞りは開放にしておき,コンバージョンレンズのほうの絞りを使うことになっている。目盛は,主レンズの焦点距離と絞り値の関係を示しているが,主レンズが100mmレンズの場合は,開放でF11となる。まさに,暗黒。ズームレンズではないから,暗黒ズームレンズとはよべないけれど,暗黒レンズである。太陽が低く陰になっているので,この暗さは辛い。
 それにしてもケンコーは,先日の「デジアイピース」もそうだが,おもしろい製品をいろいろと提案してくれることに感動する。

さらに,ニコン「ぎょぎょっと20」でも撮ってみた。

これは軽快なレンズで,じつに使いやすい。
 と,ここで予期せぬ事態が発生。道の少し先の路地から,人がぞろぞろ出てくる。その列は,なかなか途切れない。その先にある近鉄南大阪線の針中野駅に着いた電車から降りてきたのだろうか,なかなか途切れない。もう少し,朝早くから撮りはじめるべきだったか?いや,あまり早いと,さらに明るさが不足して,そういう面でさらに撮りにくかったかもしれない。
 ともあれ通行人が途切れてから,あらためて撮影。すっきりした写りの,いいレンズじゃないか,これ。

Nikon New FM2, AMUSING LENSES Fish-eye Type 20mm F8, ACROS

今日のカメラをニコンにしたのは,このレンズを使うため。でもこのレンズは,ピントも絞りも固定だから,マニュアル露出専用のNikon New FM2よりも,絞り優先AEが使えるNikon FEのほうがよかったかもしれない。

日陰では暗さに悩むケンコー「フィッシュアイコンバージョンレンズ」だが,日の当たるところだと,その暗さもあまり気にせず使うことができる。だが順光条件だと,自分の足よりももっとやっかいな,自分の影の写りこみにもっと注意が必要になる。

Nikon New FM2, Ai NIKKOR 50mm F1.4, 2x Teleconverter TC-200, Kenko Fisheye Conversion Lens, ACROS
Nikon New FM2, Ai NIKKOR 50mm F1.4, 2x Teleconverter TC-200, Kenko Fisheye Conversion Lens, ACROS

「魚眼レンズ」はそれなりに楽しめたのだが,「魚眼レンズの日」をどうするかは,いまだに決められないでいる(2014年9月12日の日記を参照)。


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