撮影日記


2014年8月1日(金) 天気:曇のち小雨

やはり なぜか安かった「アクメルMD」

広島駅を18:22に発車する「みずほ」に乗れば,新大阪駅には19:44に到着する。それから梅田へ移動しても,時刻はまだ20時を過ぎたあたり。八百富写真機店は,まだまだ絶賛営業中の時間帯である。たいへん,ありがたいことである。いや,危険極まりない迷惑なことである(笑)。
 ということで,ついつい立ち寄ってしまった八百富写真機店のディアモール店で,今日はこんなものを購入してしまった。

「アクメルMD」(ACMEL MD)の「ストロボセット」である。
 「アクメルMD」はミノックス用フィルムを使う超小型カメラで,これで2台目となる。同じカメラを2つも購入するのは無駄な気もするが,「アクメルMD」はフィルムさえ用意しておけば,いつでもどこでも写真を撮ることができる愉快なヤツだ(2014年7月21日の日記を参照)。万一の故障のときのために,もう1つ入手しておいてもいいと考えたわけだが,なんといってこれはフルセットである。そして,購入に踏み切った大きな要因は,これが安価であったこと。値札に記載されていた金額は3024円,税別価格なら2800円ということになる。安いじゃないか。4年前に1台目の「アクメルMD」を購入したときと,ほとんど変わらない価格でフルセットだ。あのときは本体だけで2800円だった(2010年9月18日の日記を参照)が,今日は本体にくわえて,専用フラッシュ,ストラップ,取扱い説明書と,それらが収められていたケースも揃うのである。さらに,無記入の保証書まである。これはぜひとも,購入しておくべきだ。

ところで,2010年に購入した1台目の「アクメルMD」は,ピント調整レバーの目盛がかなり薄くなっており,判別が困難な状況にあった。そこで目盛の位置に線を少し彫り,塗料を塗ることで,目盛だけはなんとか確保して使っている。ただし目盛につけられた数値までは書きこめていない。

ピント調整レバーをシャッターレリーズボタンのほうへめいっぱい動かせば,そこは最短撮影距離の「0.3m」になる。反対側へめいっぱい動かせば,そこは「∞ (無限遠)」だ。めいっぱいの位置でいいのだから,この2つの指標は省略した。間にある指標は,シャッターレリーズボタン側からそれぞれ,「0.6m」,「1m」,「2m」,「4m」をあらわすことになる。「4m」の指標がちょっと大きいのは,そこには「4」とともに「●」がつけられていたから。たぶんこれは,「ここにあわせておけば,だいたいパンフォーカスですよ」という意味だろうと推測していた。

このたび購入した「アクメルMD」も,やはりピント調整レバーの目盛が薄く,判別しにくくなっている。

この部分はもう,どうしようもない「欠陥」としか言いようがない。店員さんも,「ただの印刷だからしかたないですよねえ」と仰せである。そして店員さんが聞いた話として,「テープを貼って保護している人や,透明のものを塗って保護している人もありますよ」ということも教えてくださった。なるほど,このたび購入した2台目については,その方法も検討してみる価値はありそうだ。
 「アクメルMD」のピント調整は目測で,露出は自動的に調整される。操作するべき個所は,レンズバリアの開閉,巻き上げノブ,ピントレバー,シャッターレリーズボタンのみ。レンズバリアを開いたら,フィルムを巻き上げて,ピントを調整し,被写体に向かってシャッターレリーズボタンを押すだけである。特殊な機能があるわけではないので,カメラを使ったことがある人なら,まず間違いなく迷わずに使えるはずだ。
 そんな単純なカメラだが,きちんと取扱説明書を読んだほうがいい場合もある。
 とくに今回は,「4m」の位置と「●」の位置とは微妙に異なっており,「●」のほうがやや遠い位置にピントがあうようになっていることが判明した。まあ,これくらいの差は,あまり気にしなくてもよいのかもしれないが。ともあれこれは,正規の取扱説明書をきちんと読んだからわかったことである。
 また今後,どの目盛が何mに該当するのか忘れてしまったときに,取扱説明書があれば確認ができるなど,きっと役に立つことだろう。

また,取扱説明書によって,「アクメルMD」に搭載されたレンズの名称が「アゾノン」であるということもわかった。

「アゾノン」という名称はカメラにも記されておらず,日本カメラショー「カメラ総合カタログ」や「写真用品ショー」のカタログにおける「アクメルMD」の広告にも記されていなかったことである。

レンズの「名前」などどうでもいいことかもしれないが,大げさに考えれば,あらゆるものは「名称」が与えられてはじめて存在を認識されるのである。道端に咲く小さな花だって,その名前を知らなければ「雑草」として,見向きもしないだろう?小さい画面に意外ときちんとした像を結んでくれるレンズが,いつまでも「名無しさん」では寂しいと思わないか?

ところで,「アクメルMD ストロボセット」のケースには,なにも入っていない四角い穴と丸い穴がある。フルセットで入手したと言いながら,なにか欠品があるんじゃないか?と思った人もあるかもしれない。だが,それはしかたない。左端の大きな四角い穴にはフィルムが,中央の小さな四角い穴にはフラッシュ用の電池(CR123A),2個の丸い穴には本体用の電池(CR-1/3N)が入っていたのである。
 今日はついでに,ミノックス用フィルムを1本購入した。すでにフィルムを詰め替えて自作できるようにしているので(2012年9月3日の日記を参照)フィルムを買う必要はないのだが,もう1つだけ買っておくことにした。これまでに入手したフィルムマガジンは3個だが,36枚撮りのフィルムからは4本分のフィルムを切り出すことができるのである。だからもう1個あれば,切り出したフィルムをまとめて詰め替えておけるわけで,好都合なのだ。

それにしても「アクメルMD」は,そんなにも人気がないのだろうか?
 たしかに,ボディはプラスチック製で安っぽい。ふつうに巻き上げノブで巻き上げ,ぷっくりと膨れたボディには,本家ミノックスのような「スパイカメラ」っぽさもない。しかし,ピント調整が可能で自動露出もきちんとはたらくので,きれいな写真を撮ることができる。
 ほかのミノックス判カメラにくらべて,不当に低く評価されているのではないだろうか。
 なぜこれほどまでに安く売られているのだろうか。
 購入する者の立場としては,安価に流通してくれていることは,とてもありがたいことなのだが。


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