撮影日記


2013年11月03日(日) 天気:雨

どこから来たのか謎のネジ
RB67が動かなくなった!

昨日は三段峡の紅葉を撮影に出かけたのだが,使ったカメラはいつものようにMamiya Universal Pressのシステム。このカメラを選んだのは,個人的に6×9判というフォーマットが好きだからである。一般的には「横長すぎてプロポーションが悪い」と言われる6×9判だが(同様の縦横比をもつ35mm判すなわちライカ判もプロポーションが悪いと評されることがあるわけだが),個人的にはその「少し長い」フォーマットが好きなのである。また,三段峡はこれまでずっと,おもに6×9判で撮ってきたので,いまさら変えたくないというのもある。
 そうはいっても,すべて6×9判ばかりで撮ってきたわけではない。もっと大きなフォーマットで撮りたいという思いから,4×5判を使うこともあるし,6×7判で撮ってみたこともある。私の場合,6×7判とのつきあいは,そんなに長くない。はじめて6×7判のカメラを入手し使うようになったのは,わずか5年前のことである(2008年8月4日の日記を参照)。6×7判の縦横比は,4×5判の縦横比に近く,バランスがよいといわれている。そうなのかもしれないが,6×9判にくらべれば逆に左右が少し短いわけで,4×5判のような広い画面であれば気にならないものの,6×7判ではそこが気になるのである。とはいえ,私が入手した6×7判のカメラは,Mamiya RB67 Professional Sである。一眼レフカメラは,やはりなにかと使いやすい。だから昨日も,Mamiya Universal Pressは必ず使うものの,なにか一眼レフカメラで撮りたいようなシーンに出あってもいいように,Mamiya RB67 Professional Sも用意するつもりだったのである。

だが,そこで問題が発生した。

前夜,Mamiya RB67 Professional Sの動作を確認しようとしたところ,動作しないのである。
 具体的には,シャッターのチャージができない。レンズを外した状態でもシャッターチャージレバーが動作しないので,レンズの問題ではなくボディ側の問題のようだ。びくともしないのである。
 残念だが時間がないので,昨日の撮影はMamiya Universal Pressのみを用意しておこなった。というわけである。

今日,あらためてMamiya RB67 Professional Sを分解してみた。そういえば,3年前に不調になって分解したのも,11月のことだったか(2010年11月15日の日記を参照)。そのとき分解したのは,チャージレバーの反対側である。だからそちら側の分解は,難なくおこなえた。チャージレバーの動かない感触からすれば,どこかが引っかかっているものと思われる。しかし,開いてみたところには,異常らしき異常が見られない。
 次に,分解しやすそうだったので,底面を開いてみた。そのなかもシンプルなもので,やはり異常らしきものは見られない。

画像は,分解しながら,携帯電話機(P-01D)で撮ったものなの。ピントが甘く不鮮明なのは,ご容赦いただきたい。
 さて,残るはチャージレバーのある側である。分解をすすめながらも,ふと不安にかられる。このボディは,3年前にも不調になったことがある。ということは,どこかに根本的な問題があり,そこを解決しないことには,これからもこのような不調が生じ続けるのではないだろうか?
 ともかくも,チャージレバーの下側の革をはがしてネジを緩める。そして開いてみて,ビックリ。なんだ,このネジは?

こんなところに,大きなネジがはさまっているために,チャージレバーが動かなくなっていたのである。本来,ここにこんなネジがこんな状態で存在するわけはない。チャージレバーが動かなかった原因は,これだ!
 このネジを取り除いて,もとどおり組み立てれば,Mamiya RB67 Professional Sは以前と同様に,スムースに動くようになった。これにて,一件落着。

…というわけではない。
 このネジがどこから来たのか?という問題が,未解決である。それこそがこのボディが不調に見舞われる,根本的な問題のはずだ。だが,それを追求するには,今日はもう遅い。じゃあ,明日,追及するのか?たぶん,それもない。きっと,次に不調になったときになるだろう。


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