撮影日記


2013年01月13日(日) 天気:曇

意表を突いた時間差攻撃!
「おもちゃ」は所詮「おもちゃ」なのか?

早いもので,もう年が明けてから2週間である。旧暦1月15日(あるいはその前後を含めて)を小正月といい,古くから左義長という火祭りの行事がおこなわれてきた。現在でも,新暦1月15日ころの休日に,「とんど」(全国的には「どんど」とよぶところが多いようだ)と称して,竹で円錐形の形を組んで正月飾りなどを焼くことがおこなわれている。河川敷や広い田畑があるようなところではかなり大規模なものが組まれているが,住宅地に近いようなところでもそれなりに大きく組みあげられている。そして,人びとが見守るなか,点火。

TAKARA-TOMY 3D Shot Cam

炎の勢いを,なめていてはいけない。猛烈な勢いで炎があがり,灰を空高く舞い上げ,舞い上がった灰は遠くへ飛んでいく。もしも,火がついたまま飛んでいったら,「しゃっ,しゃっ,しゃくだ」と怒りながら走った「きかんしゃやえもん」のごとく,たいへんなことになる。だから,そばには消防団の人が待機している。ぱちぱち,ごうごう,ばちん,どかん,ばん。炎の音と竹がはぜる音が繰り出すハーモニー,なかなかにぎやかである。

TAKARA-TOMY 3D Shot Cam

さて,今日の画像の撮影に使ったものは,先日紹介したタカラトミー「3Dショットカム」(3D Shot Cam)だ。立体視のための画像が撮れる,ただそれだけの「おもちゃ」なディジタルカメラである。撮影完了の「ピッ」と,データ記録完了の「ピッ」だけを聞き,ただただシャッターレリーズボタンを押していけばよい。とんどが,どれだけにぎやかな音を発生させても,この「ピッ」は耳元でよく聞こえる。
 さて,上の画像をあらためて眺めたところ,少し違和感を覚えた。1つ目のほうは,自然な立体感が出ていると思うが,2つ目のほうは,燃え上がる炎の立体感がどこかおかしい。
 ほかの画像もたしかめてみよう。

TAKARA-TOMY 3D Shot Cam

この画像は,違和感なく見える。

TAKARA-TOMY 3D Shot Cam

しかし,その直後に撮ったこの画像には,違和感がある。とくに,神主さんの手が,立体視できない。
 画像をよく見くらべてみよう。…なんとしたことか,手の形が違うではないか!

左右の画像は,同時に撮影されたものではなく,時間差があるのだ!被写体が動いていない場合は,違和感のない自然な立体感の画像が得られるが,被写体が動いていると,動いた部分が立体視できなくなっていたのである。
 ためしに,ストップウォッチの表示を撮ってみると,右側の画像は左側の画像の約0.06秒後に記録されていることがわかる。何度か繰り返してみたが,おおむね0.1秒ほど遅れて撮影されているようだ。

これは,まさかの罠である。所詮「おもちゃ」は「おもちゃ」であり,実用的な撮影には不十分な仕様になっていたということだろうか?まあ,動かない被写体であれば,このようなことは問題にならないのだが。なお,機械式のステレオカメラで撮影したときには,左右の画像が撮影されるタイミングについて,気になるようなことはなかった。2009年1月13日の日記2010年1月11日の日記を参照して,ご確認いただきたい。


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