撮影日記


2012年02月28日(火) 天気:曇

2月28日は「ビスケットの日」

横川の「フレスタ」で買い物をしたら,こんなものをもらった。

パッケージには,「ミスター・イトウ」の文字がある。そして商品には,「2月28日はビスケットの日」と書いてある。「ミスター・イトウ」といえば「バタークッキー」がすぐに連想されるわけだが,これはバタークッキーではなく,ビスケットのようだ。そして,今日,2月28日は,どうやら「ビスケットの日」ということらしい。
 なぜ,2月28日が「ビスケットの日」なのだろうか?たとえば,「毎月29日はお肉の日」というのは,「29」を「にく」と読ませる一種のごろ合わせだ。残念ながら「228」は,どう考えても「ビスケット」あるいはそれに関係しそうな言葉にはなりそうにない。Googleで検索すれば,なにか由来がわかるかな?とも思ったが,そんなことをするまでもなく,ちゃんとパッケージの裏に説明が書いてあった。

ここにある説明によると,江戸時代の日本では,ビスケットは長崎周辺で外国人向けにつくられていただけという。そして,幕末期に水戸藩が保存食としてのビスケットに着目したことが,日本でのビスケットの普及に大きく影響したものととらえ,その製法を長崎から発信した日が1855年2月28日だったことから,2月28日を「ビスケットの日」にしたとのことである。ただ,この「2月28日」は当時の日本の暦での日付なのか,ユリウス暦での日付なのか,グレゴリオ暦での日付なのか,そのあたりについてはこの説明文では言及されていない。
 パッケージの裏にあった説明文によって,2月28日を「ビスケットの日」とした背景はわかった。ただ,いまひとつ,わかりにくい理由である。「毎月29日は肉の日」のようなごろ合わせでないとすれば,「日本にビスケットが伝わった日」とか,「日本ではじめてビスケットがつくられた日」などではないかと想像したのだが,そういうわかりやすいものではなかった。「ビスケットの製法を長崎から(水戸藩へ)発信した日」というのは,ビスケットの歴史上,大きなできごとなのは間違いないのだろうが,なんとも地味である。
 ビスケットに関する重要な日付はほかにもあったのかもしれないが,そのなかで2月28日を選んだのは,月末なのでキリがよく覚えやすいという効果をねらったものかもしれない。また,お菓子の販売に関する大きなイベントである「バレンタインデー」と「ホワイトデー」とのほぼ中間の日にすることで,「バレンタインデーのチョコレートのお返しには,ぜひ,ビスケット」をという主張にもつながっているのかもしれない。
 まあ,いろいろと都合のよい事情があったのだろう。内部の事情は知らないので,余計な詮索はこの程度にしておこう。
 なお,「ミスター・イトウ」ではもう何年も前から,「ビスケットの日」にこのようなビスケットを配布していたようである(*1)。ただ,すべての「ミスター・イトウ」製品の取り扱い店で配布するわけではなく,本社前での配布(*2)以外は事前に告知しないようだ。

それにしても,大きなビスケットである。はかってみれば,直径がおよそ13cmある。
 これを見て思い出したのは,横川駅の改装にあわせてフレスタも大改装し,「CAZL(カジル)」というショッピングモールに生まれ変わったときに配布されていた,大きな「えびせん」である。もちろん,配布されていた「えびせん」は,下のポスターのように巨大なものではない。実際に配布されたものは,直径およそ16cmである(2002年12月14日の日記を参照)。それでも,「ビスケットの日」の「でかビス」よりは大きい。「ミスター・イトウ」には今後,16cm以上のサイズにチャレンジしてもらいたいものだ(笑)。

ところで,次の日曜日,3月4日は「ベスト半裁判の日」である。フィルムやカメラの準備は,できているかな?

*1 BLOG 2月28日はビスケットの日 (イトウ製菓株式会社 2008年2月18日)
http://www.mr-ito.jp/c/posts/view/209

*2 直径13cm!!ビスケットの日の「でかビス」配布 (イトウ製菓株式会社 2012年2月吉日)
http://www.mr-ito.jp/WN03/biscuit_day2012.pdf


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