撮影日記


2011年11月02日(水) 天気:曇

スポーツマチック5デラックスの裏蓋は固い

セイコー「スポーツマチック5デラックス」は,当時としてはそこそこ「よい」ものだったと思われる。見た目もしっかりしているし,カレンダーや自動巻きなど,機能も充実している。しかし私は,この時計を常用しようとは考えていない。なんといっても,昨日の日記でも書いたように,「重い」のだ。また,私自身,大きな時計はあまり好きではない。腕が太いほうではないので,そもそも大きな時計は似合わないだろう。「スポーツマチック5デラックス」は,私にとって重すぎるのみならず,大きすぎるし,厚すぎるのである。

ではなぜ,こんな時計が手元にあるのか。それは,非常に安価に入手できたからにほかならない。要は,ジャンク品なのである。まず,傷だらけだし,汚れもこびりついていた。秒針は動いているようだが,「リューズが使えない」とのこと。「リューズが使えない」というのは,どういう状況だろうか?リューズが折れているとか,リューズにつながるギアが欠けているとかいうのであれば,手も足も出ない。ところがよく見ると,分針が歪んでいる。さらによく見れば,分針がはずれて,ひっかかっているようである。
 風防をはずしてそこを直すと,なんとか動き出したのであった。
 しかしながら,動きが弱々しい。ケースも相当に汚れているが,内部もかなり汚れているのではないだろうか。そう考えて,裏蓋をあけることにした。案の定,汚れが目立つ。パッキンをはずし,針を全部はずし,リューズを抜いて,ムーブメントを取り出す。そして,見える範囲だけでも,アルコールで拭くなどの清掃をおこなう。もちろんケースも,徹底的に汚れを落とす。こんなときには,超音波洗浄機がほしい(笑)。そして,見えるところだけでも注油をして,ケースを組みなおす。

それから数日,様子を見ているわけだが,途中で止まることなくちゃんと動作しているようだ。誤差はいまのところ,1日あたり1分くらい進む傾向にある。いずれ,調整にも挑んでみたいところだ。
 ところで,今回の清掃に関しては,画像はない。腕時計のジャンク品に手を出すのははじめてであり,うまくいくかどうかまったくわからなかったので,なにもしていないのである。また,裏蓋がたいへんに固く,開けるのはよいが,はめるのに一苦労なのである。だから,裏蓋をあけての「再現画像」も,今回は省略。内部の画像は,いずれ「調整」をする気になったときにでも。


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