撮影日記


2011年04月20日(水) 天気:曇のち晴

竜王公園から広島市内を見下ろす

高いところからの見晴らしを撮影したら(2011年4月12日の日記を参照),もっと高いところからの撮影もしたくなるというものだ。柵の上に立つよりは,ビルの屋上の方が高い。ビルの屋上よりも,山の上のほうが高い。
 しかし,山ならどこでもよいというわけではない。まず,あがりやすい山が好都合であることはいうまでもない。軟弱なことではあるが,クルマであがれれば,文句なしだ。また,あがったとしても,木が茂っていたりして,視界が開けていなければ意味がない。
 そういう意味で好都合な場所として,竜王公園があげられる。横川からだと,クルマでちょっとあがればすぐに到着できる。広島の市街地にあるサクラなども近くに見おろせるし,江田島や似島などへの眺望も悪くない。ただし,駐車場が使えるのは,朝の8時30分からである。夜明け前にそこへ行くのは,少々面倒なことになる。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100GP

竜王公園の駐車場は,大きく分けて3段階にある。1枚目の画像は,中段にあたる駐車場からの眺めだ。上段にあがれば,さらに眺望が広がるが,狙う方角によっては,電線が邪魔になってくる。
 竜王公園からさらにあがり,稜線を越えれば己斐大迫団地に入る。そこに,山の上にあがっていく階段があった。上の方を見れば,木があまりなく,視界がよさそうである。

画像は,携帯電話機のディジタルカメラ機能による。

己斐大迫団地内には公共の駐車場が見あたらないので,クルマは竜王公園の駐車場に置くことにする。小型のバッグにカメラと標準レンズ,広角レンズを詰めて,三脚も持たずに,歩いてそこまでもどる。ずっと,のぼり坂であるが,今日のように荷物が少なければ,10分ほどでとくに苦もなく到着できる。
 階段をあがりきったところで眺めてみると,正面には広島市内中心部が見え,左手前には太田川放水路を渡る新幹線,そして右には似島もなんとか見える。期待通りの眺望である。今日も,マミヤプレスをプレスカメラらしく使用する。そう,三脚をもってこなかったので,手持ち撮影である。少ないながらも木に視界を遮られるので,超広角レンズは使いにくい。ここは広角レンズ75mm F5.6くらいがちょうどよいだろう。無限遠でよいのでピントは問題ないが,写る範囲の確認のために久しぶりに外付けファインダーのお世話にもなる。なお,三脚を持ってきたとしても,ここにはちょっと立てにくい。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 75mm F5.6, E100GP

せっかくなので,新幹線が通過するのにあわせて,シャッターをレリーズする。サクラの季節,新緑の季節,紅葉の季節など,季節ごとの写真を撮りに,ここへは何度か通ってもよさそうである。
 さらに,ここから道は山の奥へ続くようだ。その先は茂みの中であり,眺望は期待できそうにないが,もしかするとまた違った光景にであるかもしれない。この道の確認も,いずれまた,おこないたい。


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