撮影日記


2011年04月12日(火) 天気:晴

サクラを見あげたり見おろしたり

4月10日の日記でも書いたように,サクラの撮影は朝がよい。しかも今朝は,曇り空だった昨日とは,打って変ったよい天気である。天気が違うと,同じサクラでもこれだけ印象が異なる。ちなみに下の2枚は,どちらもハーフNDフィルタを使って,空を少し暗く落としているのはナイショで(笑)。

Mamiya Press Super23, Mamiya-sekor 50mm F6.3, E100VS (2011.04.11)
Mamiya Press Super23, Mamiya-sekor 50mm F6.3, E100VS (2011.04.12)

楠木の大雁木でサクラを撮るには,3つのタイミングが関わってくる。1つは,開花のタイミング。撮りごろなのは,満開前後の1週間くらいだろう。次に,天気のタイミング。撮りごろな日には,天気がよいほど好都合である。そしてもう1つは,潮のタイミングである。撮りたい時刻はだいたい決まっているわけだから,その日その時刻の潮によって,川の水位がかわってくる。今年は,例年になく開花の期間が長かったように感じられるし,天気のよい日も多かったように思う。ところが惜しいことに,川の水位が低い。水に覆いかぶさるようなようすは,撮りにくい状況だった。
 雁木は,川船の荷揚げをおこなう場所で,川の中へ続く石段になっている。水位が低ければ,水面がどんどん遠くなっていくわけだが,そのかわり水位が高いと近づけない位置からの撮影が可能になる。だから今年は,このように「見上げるような」撮影が主になったということだ。

低い位置からの撮影が済んだら,こんどは高い位置から「見おろすような」撮影もおこないたい。目の高さよりも低いところや高いところからの光景は,ふだん見慣れないものだけに,いつでも新鮮さを感じることができるのだ。

Mamiya Press Super23, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100GP

このあと今日は,さらに高いところから撮影する機会も得られた。残念ながら,ここから楠木の大雁木のサクラは見えない。撮影できる範囲が限定されてしまうわけだが,高いところからの見晴らしは気持ちがよい。いつでも自由に,ここから撮ることができるというわけでもないのが,少々残念なことではある。

Mamiya Press Super23, Mamiya-sekor 250mm F5, E100GP

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