撮影日記


2010年06月19日(土) 天気:くもり

逃した獲物は大きい

午前中は,古い家の整理をした。整理をすると,なにかが出てくる。まさに発掘作業だ。行方不明になっていたものが見つかることもあれば,「こんなものがあったのか」と驚かされることもある。今回は,ここしばらく整理をしていなかったところにも手をつけた。予期せぬものとしては,大量のフラッシュバルブが出てきた。もう使えないだろうから,今後もただ保管するだけになるとは思う。仕舞いこんだまま忘れていたものとしては,ラッキーの引き伸ばしタイマーが出てきた。これはさっそく,使うことにしよう。0.2秒〜10秒の間は0.2秒刻みで,10秒〜59秒の間は1秒刻みで,露光時間を設定することができるものである。

ほかにもいろいろと出てきたものがあるが,それはまた別の機会に紹介したい。

午後からは,梅田に向かう。主目的は,ヨドバシカメラで薬品を購入すること。広島のビックカメラに「ナニワカラーキットN」が常備されなくなったので,こういう機会に買っておかねばならない。
 そして梅田まで来たなら,アマチュアショップ「マルシンカメラ」にはぜひとも立ち寄りたい。お店に入ると,いきなり目の前で,PENTAX auto110のジャンク品を保護されてしまった。その救出価格はわからなかったのだが,非常に悔しい。標準レンズつきだったようなので,なおさらだ。「逃した獲物は大きい」とは,こういう状況をいうのだろう。そう,私はまだ,標準レンズ24mm F2.8を入手していないのである。
 悔しいから,ほかになにかおもしろそうなものがないか,じっくりとさがすことにした。二眼レフカメラがたくさんあるが,いずれも3990円。決して高いものではないが,私はもっと安価に入手したい。元箱つきのカビネ判フォールディングカメラも3990円。最近,カビネ判をよく使っていたのでとても気になったのだが,やはりもっと安いものを入手したい。
 35mm判カメラとしては,1990円のPigeon 35が気になった(詳細なモデル名は不明)。シャッターが粘っているようなトラブルは,たぶん分解して清掃すれば解消すると思う。しかし,自動巻き止めが効いていない。単に粘っていて,巻き止めがはたらいていないのか,それとも巻き止め機構が破損しているのか,それとも実は自動巻き止めではないのか?そのあたりが今ひとつ判断できなかったので,救出は見送った。
 一眼レフカメラに目をやれば,マミヤのmamiya/sekor 500DTLがある。マミヤの一眼レフカメラは,よくありそうで,意外と見かけない。1秒から1/4秒の低速シャッターは粘っているが,1/8秒以上は動いているので,そのままでも実用できそうである。これを今日の救出対象にしようと決めたものの,ふと横を見ればこんなカメラがあった。

見ての通り,OLYMPUS OM-1である。Pigeon 35やmamiya/sekor 500DTLにくらべれば,ごく平凡なカメラだ。しかし,私はまだOMシリーズのカメラを入手していなかったのである。いや,厳密にはOM707なら入手している。しかしOMファンの方々が申されるには,OM707やOM101は,どうも異端児らしい。
 このOM-1の救出価格は,1575円。お約束のように,プリズムの一部が「逝っている」が,本気で使うのでなければ,なんとかなりそうではある。
 惜しむらくは,500円くらいのもので,ぜひとも救出したいカメラが見つけられなかったこと。2000円に満たなければ,ポイントカードにスタンプを押してもらえないのである(笑)。さて,気になりながらもPigeon 35やmamiya/sekor 500DTLを救出しなかったわけだが,こちらも「逃した獲物は大きい」という気分になるだろうか?


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