撮影日記


2010年01月19日(火) 天気:晴れ

消えたセンチュリア

用事があるので,市内中心部方面に出かけた。天気もよく,風も弱い穏やかな夜になってきた。相生橋を渡ると,鏡のような静かな川面に原爆ドームの姿が映っている。惜しいことに,水位が低い。

画像は携帯電話機のディジタルカメラ機能による

予定の時刻まで間があるので,平和公園を通り抜けて「カメラのサエダ」本通り店に立ち寄る。ここは,DNP「CENTURIA 100」を1本105円で買える貴重なお店なのだ。なにかの用事があってこの近くを訪れるたびに,5本,10本とまとめ買いをしていた。とはいえ最後に訪れたのは,昨年11月上旬。そのときも,店頭に残っていた5本ほどを購入した。店員さんに,「これ,まだあるんですね」と聞くと「まだありますよ」とのこと。そうはいっても,メーカーによる生産・販売はすでに終了しており(2009年10月13日の日記を参照),あとはお店(あるいはお店が取り引きしている問屋さん)の在庫がいつまで続くか,という状況だったはずだ。
 あれから,2カ月。
 ついに,「カメラのサエダ」本通り店の店頭から,DNP「CENTURIA 100」が消えた。
 1本105円でカラーネガフィルムを購入できる時代が,ついに終わってしまったのである。もっとたくさん,買いだめしておくべきだったか。

画像は携帯電話機のディジタルカメラ機能による

ただ,どちらかというと,カラーネガフィルムが1本105円というのが,そもそもおかしかったのだ。フィルムは,そんなに安く売られるものではなかったはずなのに,100円ショップ「ダイソー」がアグファや中国製のKODAKフィルムを105円で売るようになってから,それを「あたりまえ」に感じるようになってしまっていただけである。
 これからは初心に帰り,フィルムの1コマ1コマを大切に撮っていくようにしよう。ただ,ジャンクカメラ等の試運転に使うフィルムに困るのだが。


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