撮影日記


2009年01月24日(土) 天気:くもり

旧街道

横川から北へつづく県道277号古市広島線は,広島から石見・出雲へ至る街道にほぼ沿っている(2009年1月17日の日記を参照)。現在,「旧道」あるいは「旧国道」とも呼ばれ,バス路線も通っている。バスが通る道としては少々狭いように思われるし,なんと言っても歩道と車道が分離しておらず,とっても「人に優しくない道」である。この道が通る祇園地区では,この西側にイオンの大規模なショッピングモールの開店準備が進められている,あわせて道路の整備も計画されており,ショッピングモールの開業後,道路整備が完了するころには,祇園地区の旧道を通るバス路線は,すべて新しく整備される道路を通るように変更されるのではないか,と勝手に想像している。

横川から北上し,新庄橋を渡ると,長束と呼ばれる地区にはいる。さらに山本を過ぎるて祇園にはいると,道路に覆い被さるような松が目に入る。この松の下には祠(ほこら)があり,そこに祭られている地蔵は「投石地蔵」と呼ばれている。「投石地蔵」は「いぼ地蔵」とも呼ばれ,この松の葉でいぼをつくと,そのいぼがとれると言われていたとのこと。これらは,街道を通る人たちの目印にもなったことだろう。

Vitomatic 1, COLOR-SKOPAR 50mm F2.8, DNP CENTURIA100

ここを過ぎると,石材店のところで道がわかれる。左が現在の県道であるが,かつての街道は右側の狭いほうの道である。

Vitomatic 1, COLOR-SKOPAR 50mm F2.8, DNP CENTURIA100

現代的な,アスファルトで舗装された道であるが,道の半分は色が違っている。近くに行けば,水路をふさいだものであることに気がつくだろう。

Vitomatic 1, COLOR-SKOPAR 50mm F2.8, DNP CENTURIA100

この水路が農業用水のものであるとすれば,水路がある側は,かつて農地であったものと考えられる。

Vitomatic 1, COLOR-SKOPAR 50mm F2.8, DNP CENTURIA100

古い地形図(1:25000「祇園」,大正14年測図)を参照したところ,詳細はわからないが,この道より東側には農地が広がっていたようには見える。

今日は,フィルムをとっとと消費したく,こういう街並みを撮り歩いてみたのである。
 これで京セラ「SAMURAI」に装填していたものとあわせて,ようやく2本を消費した。「ナニワカラーキットN」の処理能力にはまだ余裕がある。しかし,雨がちの日が多く,フィルムの消費がなかなか進まないのが悩みどころ。
 この地区は,まだまだあちこち歩き見てまわると,おもしろくなりそうだ。


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