撮影日記


2008年09月14日(日) 天気:はれ後あめ

太田川放水路を見おろす

今日も朝からいい天気である。
 今日は,三滝付近で,高いところから可部線を撮ってみることにする。撮影機材は,Nikon F-801にReflex-NIKKOR 500mm F8 (new)とAF Zoom-NIKKOR 24-50mm F3.3-4.5S,さらにTACHIHARA Fielstand45にFUJINON W 210mm F5.6とFUJINON W 150mm F5.6を用意する。つまり,昨日と同じ。

三滝駅の南側(横川寄り)には,短いトンネルがある。このトンネルのさらに南側を少しのぼったところには高層住宅があり,その手前に小さな公園がある。まずは,ここから太田川放水路を渡る可部線を眺めてみることにしよう。
 三滝駅から歩けば,ここまでおよそ5分。
 午前中の公園には,ほかに誰もいない。子どもたちが遊んでいるようなときだと,カメラを持ち歩いていたら不審者扱いされかねないから,誰もいないと都合がよい。公園は金網で囲まれているが,超望遠レンズで狙うには,さしたる邪魔にもなるまい。しかしここでは,500mmレンズは長すぎである。昨日と同様に,300mm程度でちょうどよさそうだ。

Nikon F-801, Reflex-NIKKOR 500mm F8 (new), EBX

つぎに,TACHIHARA Fielstand45にFUJINON W 210mm F5.6をセットする。この場所でこういうカメラは大げさに見えるかもしれないが,一眼レフカメラとは違って,不審者扱いされることは少ないんじゃないだろうか。と,勝手に思ってみる。
 ところが,ここでは鉄橋が正面を向き過ぎている。もうちょっと横から狙いたい。そこで,もっと南側,かつ,もっと高いところをさがすことにした。

公園を出ると,狭く急な階段がある。そのふもとには,「↑善光寺」という立札もある。かなり高いところまで続いているように見えるが,とりあえずその善光寺というところまでは行けるのだろう。
 とにかく急な階段である。カメラバッグはリュック型のものではないし,三脚も昨日と同じで,SLIK ザ・プロフェッショナル。このような荷物では,狭い階段はのぼりにくいが,高く見えた階段も,実際にのぼってみるとたいした高さではない。高さがたいしたものではないだけに,視界はまったくよろしくない。なんといっても,手前にあった高層住宅が目の前に存在するのだ。
 ともあれ,どうやらここが,善光寺らしい。

あたりを見回すと,山の上にあがる道があったので,そこへ入ってみた。さきほどの階段以上に狭く急であるが,十分に歩ける道だ。ただ,両肩に荷物を担いでいるというのは,この道を歩くには,ふさわしくない状態である。
 道の両側には木が茂っており,視界はまったく開けない。しかし,右手の上の方に,木があまりなさそうな空間が見える。もしかすると,そこまで行けば,視界が開けるかもしれない。そう信じて,先へ進んだ。
 しばらく行くと,右に入る小さな道があった。そろそろ,下から見えていた場所かもしれないと思い,そちらへ進路を変える。そして木々の間を抜けると,そこは期待通りに視界の開けた場所であった。

ここまで,善光寺から5分くらいだっただろうか。三滝駅から歩いたとしても,15分か20分もあれば十分にあがってくることは可能だろう。
 ここからは,太田川放水路を渡る可部線もよく見えるし,三滝駅も見える。さらに,新幹線も眺めることが可能な場所だ。

Nikon F-801, Reflex-NIKKOR 500mm F8 (new), EBX
Nikon F-801, Reflex-NIKKOR 500mm F8 (new), EBX

さっそく,TACHIHARA Fielstand45をセットする。視界に邪魔なものは少なく,アオリ操作も楽しい。ただ,南東を向いたこの斜面から見れば,お昼前のこの時刻では思いっきり逆光なのである。「逆光は勝利」という有名な格言もあるが(笑),今日,この場での逆光は,いただけない。アオリの向きに制約が出るし,なんといっても暑いのだ。
 暑いとはいうものの,せっかくのぼってきたのだから,撮らなければソン。また今度,ここまでのぼる気になるかどうか,わからないのだから。

TACHIHARA Fielstand45, FUJINON W 150mm F5.6, E100VS

さすがにのぼり道は楽ではないし,また,どこまで続いているかわからない道だったため,かなり長い時間を歩いたような気がするのだが,来た道をくだってみれば,ほんの一瞬とも言える,距離の短さである。これなら,カメラバッグをリュック型のものにしておけば,またのぼってみようという気にもなることだろう。
 こんど訪れるのは,暑くなくて逆光にならない,冬の午後がいいかもしれない。

昨日と同様,4×5判フィルムは激しく色かぶりをおこしていたわけなので,どのみちいずれ,撮り直しをしたいものである。


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