撮影日記


2008年07月26日(土) 天気:晴

さらに調子にのって
さらに
ポラロイドカメラを買う

市内中心部に出かける用事があったので,ついでに「ブックオフ広島大手町店の地下売り場」へ向かった。先日訪れた際に保護しなかった,ポラロイド「i-Zone Convertible」をやはり保護しよう,という考えである。
 さて,ポラロイド「i-zone Convertible」の姿をさがした。たしか,傷んではいたものの,元の箱に入った状態で売り場に並んでいたはずである。しかし,売り場には,その本体だけが剥き出しで転がっていたのである。値札は箱に貼ってあったはずだから,現状ではその販売価格は不明である。また,「i-zone Convertible」は,飾り用のカラーパネルが交換できるのが1つの特徴であったが,もともと装着されていたカラーパネルが行方不明になっている。この種の売り場に「お行儀」というものを期待してはいけないのかもしれないが,そうは言っても程度というものはあるんじゃないだろうか。
 ということで,結局,このカメラとは「縁」がなかった。ということにしておこう。

ところが,それだけでは終わらない(笑)。

その近くに,ポラロイド「JOYCAM ヒッパレー」を見つけてしまったのである。
 それにしても,ポラロイドのフィルムは種類が多い。印画紙のサイズや現像方式(自動現像式かピールアパート式か)の違いがあり,さらにそれぞれのサイズや現像方式のなかでカラーフィルムがあったりモノクロフィルムがあったりする。ポラロイド写真は,あとで焼き増しや引き伸ばしをする必要がないので,大きさの違うプリントがほしければ,大きさの違うフィルムを用意しなければならない,ということのようである。かつてロールフィルムにもさまざまな種類があった。当時のプリントは密着焼きが主流で,引き伸ばしが一般的ではなかったようで,カメラを小型にするにはフィルムを小さくする必要があり,大きなプリントをつくるにはフィルムを大きくする必要があったということらしい。
 ポラロイド「JOYCAMヒッパレー」は,画面サイズ73mm×55mmの「ジョイカム95フィルム」を使用するカメラである。このフィルムを使うカメラは,小型ながら一眼レフカメラとなったポラロイド「ジョイカム」(1994年)が最初である。「JOYCAMヒッパレー」は,このフィルムを使うカメラの廉価版として1999年に登場した。なお,「ジョイカム」は3群4枚構成レンズ,赤外線オートフォーカス,プログラムシャッターを搭載して,メーカー希望小売価格は29800円。一方,「JOYCAMヒッパレー」は1群1枚レンズ,固定焦点,自動露出で,メーカー希望小売価格は2480円と,非常に安いカメラに生まれ変わったといえる。
 そうだ,「i-Zone convertible」用のフィルムを使用するカメラは,すでに「Xiao」という機種を保護している。どうせ保護するなら,それ以外のフィルムを使う機種を保護する方がいいじゃないか。

残念なことに,このJOYCAMフィルムもすでに製造・販売が終了している。カメラ自体はまだ十分に使えるにもかかわらず,フィルムがないとまったく使い物にならないのは,至極残念である。
 ディジタルカメラは製品寿命が短いが,フィルムカメラは製品寿命が長い。50年前のニコンやライカは今でも十分に使えるのに,5年前のディジタルカメラなど誰も見向きもしないだろう。という意見を耳にすることは多い。そこには,幸いにもニコンやライカで使うフィルムが,ずっと供給され続けていたからにすぎない。そのフィルムの供給がとまったら,ニコンもライカも,写真を撮る道具としては使い物にならなくなってしまうのだ。
 もっとも,いまのディジタルカメラが出力するJPEG形式が,いつまで使われるのかはしらない。いまのディジタルカメラで記録した画像を記憶しているメモリカードやCD-Rなどのデータを読み出せる機械が,いつまで存在するのかはわからない。
 無常である。

ポラロイド「JOYCAMヒッパレー」

← 前のページ もくじ 次のページ →