撮影日記 |
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2008年07月12日(土) 天気:晴RB67をつくるこの春に,たまたまゼンザブロニカETRSを入手したこと(2008年3月25日の日記を参照)で,中判一眼レフカメラの魅力を強く感じるようになった。そもそも一眼レフという形態のカメラは,万能とはいわないが,ほかの形態のカメラにくらべて有利な面が多い。いうまでもないことではあるが,簡単に思いつくだけでも,「パララクスの問題がない」「速写性がある」「交換レンズが豊富である」などの有利な点があげられる。セミ判(6×4.5判)の一眼レフカメラを入手したので,こんどは6×7判の一眼レフカメラがほしくなった,というのが,ここ数カ月の状況である。 6×7判の一眼レフカメラというと,選択肢はごく少ない。 まずあげられるのは,「ペンタックス6×7」のシリーズである。これは「バケペン」と呼ばれることもある。「バケペン」とは,「お化けのように巨大なペンタックス」「化け物ペンタックス」のような意味で使われているようだ。「ペンタックス」とは,旭光学の一眼レフカメラの商品名である。そのシリーズには,かつて「ペンタックス,ペンタックス,望遠だよ,ワイドだよ」というコマーシャルとともに大ヒット商品となったものもあり,ごくふつうの「35mm判一眼レフカメラ」のスタイルを広く知らしめた功績を認めることもできるだろう。「ペンタックス6×7」が「バケペン」と呼ばれるのは,そのようなごくふつうの35mm判一眼レフカメラの姿をそのまま6×7判に拡大しただけのような姿をしているからにほかならない。35mm判一眼レフカメラと同じように使えるわけで,そこに「使いやすさ」「速写性」などをアピールすることができ,愛用者もかなり多いようである。35mm判一眼レフカメラ型ではなく,6×6判一眼レフカメラのハッセルブラッド型として登場した6×7判一眼レフカメラとしては,まず,「マミヤRB67」があげられる。ハッセルブラッド型カメラはウエストレベルファインダーの使用を基本的なスタイルとするようだ。どうしても大きく重くなりがちな中判一眼レフカメラとしては,重いペンタプリズムファインダーを使わないようにすることは,機動性を増すための方法の1つといえるだろう。しかし,ウエストレベルファインダーでは,カメラを90度倒して,いわゆる縦位置の撮影が容易ではない。ハッセルブラッドは6×6判だったからそういう問題はなかったのだが,6×7判にすると縦位置撮影への対策が必要になる。マミヤRB67は,フィルムバックを90度回転させるレボルビング機構を,その回答として示した。 6×7判一眼レフカメラとしてはほかに,マミヤRB67を電子シャッターに置き換えた「マミヤRZ67」がある。マミヤRB67と同様のレボルビング機構が魅力的だ。RZ67には,RB67を改良したような側面を感じることもでき,これにも魅力がある。あと,「ゼンザブロニカGS-1」があるが,これには個人的に魅力を感じない。 ところで,このように中判一眼レフカメラを眺めてみると,露出計やAEを使わない場合でも,シャッターの動作に電池が必要なものが多いように感じられる。シャッターの動作に電池を必要としない中判一眼レフカメラとしては,マミヤRB67のほかは,ハッセルブラッドとゼンザブロニカS系(いわゆるゼンブ・ボロニカ)がある。これ以外だと,キエフやエキザクタなどややマイナーな存在のもの,レフレックス・コレレのようなかなり古いものくらいしか残らないことになる。もしかすると,このあたりが私がこれまで中判一眼レフカメラに手を出さなかった理由の1つになるのかもしれない。 さて私は,6×7判一眼レフカメラとして,マミヤRB67かRZ67を入手しようと考えた。ただ,慌てる必要はない。「よい出会い」をただ待っていた。 さて,とりあえず入手するレンズとしては,なにがよいだろうか。 |
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