撮影日記


2008年06月22日(日) 天気:曇のち雨

鉄道博物館

今日はたまたま東京にいるわけだが,友人から,フジヤカメラでの買い物を頼まれてしまった。「フジヤカメラオリジナル ハスキー三脚用ショルダーパット」である。さて,フジヤカメラへ行ったなら,ジャンク館はぜひ覗いておきたい。今日も気になるものがいろいろあった。まず,マミヤRB67用の127mmレンズや90mmレンズが何本かある。レンズの状態が異なるようで,それぞれ違った価格がつけられている。ブロニカETR用と思われるプリズムファインダー(露出計なし)もあった。3150円だから多少汚れているが魅力的である。しかし結局,そこではなにも買わなかった。
 そのまま正面2階の中判・大判カメラコーナーを覗いてみた。この春に,ゼンザブロニカETRSを入手(2008年3月25日の日記を参照)して以後,中判一眼レフカメラの便利さを思い知ることになり,RB67かRZ67が格安で入手できたらいいな,と考えていた。そのせいか,ウエストレベルファインダーつきのRB67ボディが3675円というのに飛びついてしまったのである。ウエストレベルファインダーつきのボディということで,レンズもフィルムバックもない。残念だがこの日,フジヤカメラにはRB67用のフィルムホルダがまったく見当たらなかった。RZ67用フィルムホルダなら,ごろごろしているというのに・・・・・ということで,ジャンク館のレンズにも,無理に手を出すことはやめておいた。安いものは,シャッターへのリンク機構かシャッターのメカニズムになんらかの不具合があるようだった。少し高い価格がつけられているものは,シャッターメカニズムの問題は,なさそうである。しかし,レンズに著しい問題点(コーティング剥がれ?)が見られたのであった。フィルムホルダとレンズについては,そのうち「いい出会い」があるのを気長に待つとしよう。

さて,空模様がだんだんあやしくなってくる。RB67という荷物を抱えたまま,雨の中,適当な街なかを撮り歩くという気にもならない。そこで,大宮の「鉄道博物館」へ行ってみることにした。開館当初は,家族連れや「鉄」な人などで大混雑していたらしいが,そろそろ落ち着いているころだろう。
 中野駅から新宿駅へ移動し,そこから湘南新宿ラインの快速電車に乗れば,うとうとっとしているうちに大宮駅についてしまう。鉄道博物館までは,大宮駅からニューシャトル(新交通システム)で1駅らしい。それくらいの距離なら歩いてもいいかな,と思ったが,雨が降っているのですなおにニューシャトルに乗ることにする。

鉄道博物館の入場口は,自動改札機になっている。Suica,PASMO,ICOCAが使えるようだが,それらをそのままタッチすれば入場できる,というものでもないようだ。まず,専用の登録機にタッチし,それから入場口の改札機を通ることになる。なんだかあまりメリットを感じない(笑)。
 博物館内は予想通りというか,いわゆる家族連れが目立つ。もしかすると,「鉄」な人もそこに混じっているかもしれない。なお,私は「鉄」ではない。「古いもの」が好きなのである。だから鉄道博物館でも「ヒストリーゾーン」と称するコーナーは,実に見ごたえのあるものだった。

ヒストリーゾーンには,歴史的に意味のある36両の実物(一部はカットモデル)が展示されている。そのなかでもとくに魅力を感じたものは,「ハニフ1」という車両である。これは「最初の国電」とされる,旧・甲武鉄道の電車「デ963」のなれの果てである。「デ963」は当時としては先進的なしくみを盛りこんだ電車だったのだが,後に地方の私鉄に売却され,そこで電装品をはずされ客車として使われていたそうである。展示されているものは,客車として使われていた時代の状態である。各部に傷みが見られるが,だからこそそこに「歴史的重み」のようなものを感じてしまったのである。これが現役時代はどうだったのだろか?などと想像してしまうわけである。展示にあたっては,失われた部品を再生したりして登場時の姿をきれいに復元するということも考えられたと思うのだが,あえて復元していないことを,私はありがたく思うのであった。もしかすると,復元が難しかったなどの理由があったのかもしれないが。

画像は,携帯電話機のディジタルカメラ機能による。


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