撮影日記


2008年05月10日(土) 天気:あめ

こんどは67が欲しくなる

ここ10数年,私はマミヤユニバーサルプレスのシステムを使って,6×9判の撮影を楽しんできた。それは,そろそろ自分にスタイルみたいなものになってしまっているのではないだろうか,などと思ってみたりもする(笑)。そして,それを改める必要は,とくにないかと思っていたりする。
 ところでふとしたことからゼンザブロニカETRS入手し(2008年3月25日の日記を参照)それをしばらく使ってみると,「やっぱり一眼レフは使いやすい」ということを実感してしまう。しかしこれは,6×4.5のセミ判カメラだ。セミ判のフィルム面積は,35mmフィルムを使うライカ判のおよそ3倍で,それだけ画質面で有利なのはたしかである。しかし,6×9判を基準に考えれば,セミ判カメラとはすなわちハーフサイズカメラである。ライカ判であっても,性能の良い機材できちんと撮れば,十分な画質の写真が得られることは知っている。だから,それよりもフィルム面積の広いセミ判カメラであれば,それ以上に十分な画質の写真が得られることも,理解できる。しかし,言葉ではわかったつもりになっていても,気持ちがそれを受け入れない。とにかく大きなフィルムで撮影する方が,間違いなく気分が良いのである。
 もしも存在するならば,6×9判の一眼レフカメラで撮影してみたい。いや,6×9判の一眼レフカメラが存在しないわけではないが,少なくとも今の時代では一般的ではないだろう。木製のグラフレックスなどはたいへん気になる存在ではあるが,あえて今さら買い求めて使おう,というだけの根性はあいにく持ち合わせていない。

ゼンザブロニカETRSをしばらく使ってみたが,やはり一眼レフカメラという形態は,なにかと便利である。いまはシャッターの動作が不安定な標準レンズに中望遠レンズを加えただけ(2008年4月26日の日記を参照)のシステムであるが,ここにたとえば広角レンズやAEプリズムファインダーIIが加われば,使える場面が劇的に広がるであろう。具体的にこのあとほしいものとしては,予備のフィルムホルダ,75mm F2.8レンズ,広角レンズ,テレコンバータ,AEプリズムファインダーIIなどがある。まあ,欲を出せば,キリがない(笑)。
 これらのなかでも,フィルムホルダや標準レンズくらいなら,もしかすると格安で見つけられるかもしれない。そう考えて,梅田に出かけることにした。ただ,今日は妙に寒いので,まずは朝から天然温泉である(笑)。

どうでもいいことだが,地下鉄の写真を撮っている人って,あまりみかけないな。

八百富写真機店大阪駅中央店には,ジャンク扱いの35mm判一眼レフカメラがつねに豊富に置いてある。さらにカウンタ上には,レンズやアクセサリ等のパーツのジャンク品があったりする。店内を覗いてみると,期待通りカウンタの上に「それらしきもの」が見える。おお,これはまさしくロールフィルムホルダではないか。しかし,少し大きいような気がする。惜しくもそれは,ゼンザブロニカSQ用のロールフィルムホルダであった。でも,なにがしかの「手ごたえ」はあったわけである。
 ジャンクコーナーではこのほか,ニコンF50Dが気になった。外装が傷んでいるだけでとくに問題なさそうに思えるが,もう少しお金を出せばちゃんとした中古品が買えるような気がしたので,見送ることにした。さらに,ペンタックス645ボディも気になった。電池ボックスが破損しているので問題点はそこだけだろうと想像されるのだが,なにせボディだけ買っても仕方ないところ。また,たちまちセミ判のシステムを増やしても,意味はない。いや,マミヤM645なら,増やしてもいいかも(笑)。
 そのほか,ペンタックス6×7ボディもジャンクコーナーにあったりしたが,結局,今日の八百富写真機店ではなにも買うことはなかったのである。

つづいて,大阪駅前第1ビルにあるマルシンカメラを覗いてみた。こちらも,ジャンクカメラが豊富に用意されている,とても楽しいお店である。たくさん並べられたジャンクカメラのなかに,少々特異な形のアイテムがあった。これは,なにかのプリズムファインダーに違いない。手に取って見ると,それはマミヤRZ67用のプリズムファインダーである。見た目はわりときれいであるが,内部的に激しいダメージを受けているようで,スイッチやレバー類がことごとく動かない。しかし,¥1,500という価格には少し惹かれるものがあった。とりあえず確保しておいて,将来,RZ67を入手するようなことがあったら,なにかに活用できるかもしれない・・・・とも思ったりしたが,結局,今日はなにも買うことはなかったのである。
 しかし。
 ゼンザブロニカETRSで,中判一眼レフの便利さに気がついてしまったことで,ひそかにマミヤRB67もほしくなってしまっているのである。それに加えて,今日,RZ67用プリズムファインダーのジャンク品をさわってしまったことにより,RZ67でもいいじゃないか,という気になってしまったのだ。RZ67ではRB67のレンズが使えるとのことであるし。まあ,どちらにしても慌てる必要はない。そのうちきっと,「いい出会い」があることだろう。

※画像はすべて,携帯電話機のディジタルカメラ機能による。


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