撮影日記


2008年03月21日(金) 天気:晴!と思ったら・・・・・

久しぶりに富士山を拝めた日

東京駅に着くと,小雨があがったばかりのようであった。今朝,広島駅を出発するころには,いや,それから名古屋を過ぎるころまでずっと,とてもよい天気だったのである。日中に新幹線で東京へ向かうなら,富士山を眺めるべくE席(東京へ向かって左側,2人掛け席の窓側)を確保したい。できることなら,10E席が望ましい。10の列は,車内の設備等によって多少の差はあるが,車両のほぼ中央に位置し,その分,揺れが小さいと感じられるのだ。車内で仮眠を貪るだけならどうでもいいが,書類に目を通すときにちょっと気づきを書き入れておきたいような程度であっても,なにか書きたいような場合には,揺れはない方がいい。ともあれ今回は,10E席を確保するべく早朝の広島駅始発の列車の自由席を利用することにした。
 以前,「ひかりレールスター」が運行されるようになるまでは,新幹線「ひかり」の自由席を利用するときには2号車を狙うようにしていた。まず,2号車は禁煙車である。これは絶対条件であろう。また,新幹線のホームの階段は,中央付近に設けられている。もう少し細かく見ると,グリーン車である8〜10号車が停車するあたりが,エスカレータや階段に近いのである。つまり,1号車や16号車という「はじっこの方」は階段から遠く,その分,乗る人が少なくなる。ところで新幹線の車両は,1号車から1両おきにトイレがついている。つまり,偶数号車にはトイレがなく,その分,座席が多いのである。以上のことをまとめると,2号車は,階段から遠いので乗る人が少なく,かつ,座席が多いので着席できる確率が高いのである。
 8両編成の「ひかりレールスター」では,2号車が禁煙車ではないので,この考え方が適用できないのが残念だ。

ともあれ,広島駅6:28発の「のぞみ70号」に乗ることにした。新幹線ホームにあがり,2号車を目指す。・・・6号車,5号車,4号車,ここまでは指定席だ。次は3号車。禁煙マークが目立つ。あれ?3号車って,禁煙車だったっけ?と車内に入って重大なことを思い出す。そうだ,これはN700系と呼ばれる新型車両である。N700系は,全車禁煙車。どうしても喫煙したい人のために,隔離された喫煙ルームが用意されるという,徹底した分煙化がなされている。ともあれ3号車において,10E席を無事に確保することができたのであった。

「N700系」は全車禁煙車
「10E」席は2人掛けの窓側

N700系車両の設備上の特徴は,喫煙ルームがあるということだけではない。壁の足元に,電源コンセントが用意されていることも,大きな特徴だ。これがあれば,バッテリを気にせずパーソナルコンピュータを利用することができる。文書作成などをじっくりとおこなえるので,たいへんありがたい設備である。ただ,問題は,コンセントは列に対して1口しかないことだ。A,B,C席の3人,あるいは,D,E席の2人に対して,1つしかコンセントがない。こんなときには,100円ショップなどで売っている電源の分配器を用意しておくのが「気配り」というものではないだろうか?(笑)
 コンセントを使いたい人どうしで隣り合わせてしまっても,これならお互い気持ちよくすごせるはずだ。また,1人で複数の機器を使いたいという場合だってあるかもしれない(パーソナルコンピュータを使いながら携帯電話機を充電する,とか)。そんなときにも重宝する。電源分配器は,新幹線を利用するときの必須アイテムだ!

このようにすれば,1つのコンセントを仲良く利用できるだろう

さて,ずっとよかった天気も名古屋を過ぎると曇りがちになる。富士山を拝むことはできないかもしれないと少し残念な気持ちになったりもしたが,なんとかこのような姿を拝むことができたのは,まあよかったということにしよう。

「のぞみ」車内からなんとか写せた富士山

これは,携帯電話機NTT DoCoMo P905iのディジタルカメラ機能により得られた画像データである。P905iのディジタルカメラ機能は,シャッターレリーズボタンを押してから,露出やピント調整の動作がおこなわれる。その精度はそこそこのものがありそうなのだが,やたらと時間がかかってしまう。時間がかかる,といっても,ほんの1〜2秒のことかもしれない。しかし,こちらは動く車内である。ただ,動いているのではない。200km/hを軽く超えてしまうような,超高速で動いている車内である。「よし,ここだ!」と思ってボタンを押しても,画像データが得られるときは,まったく違う場所に到達しているわけだ。仮に250km/hで移動しているとすれば,1秒後には約70m移動している。285km/hで2秒後だとすれば約160mである。だから,見通しがよいと思った場所でボタンを押しても,画像データが得られた瞬間には,看板やビルが林立する場所に到達している場合もあるわけだ。
 そういう意味では,川を渡るときが狙い目となる。しかし,高速で移動する車内から得られる画像は,上のようにトラスが曲がって見える,不思議なものになるようだ。

それにしても,N700系の窓が小さいのはいただけない。座席ごとにテーブルがあるのだから,窓にお茶などを置く必要がないわけだが,この窓の小ささはどうも落ちつきが悪いのである。電源コンセントがあったり,全車禁煙席扱いになっていることはありがたいのだが・・・・。

窓が小さいと,ものを置くスペースも狭くなり,落ちつかない

画像はすべて,携帯電話機のディジタルカメラ機能による。


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