撮影日記


2008年02月02日(土) 天気:曇のち雨

ニコンF-501を救出

大阪で仕事があったので,夕方,いつものように梅田の中古カメラ店を覗いてみた。まず最初に立ち寄ったのは,八百富写真機店(大阪駅中央店)である。ヨドバシカメラにも近く,隣には「りくろーおじさんの店」もあるので,立ち寄ることも多い。「りくろーおじさん」のチーズケーキは,おいしくて,しかも安い。いつも,焼きたてのチーズケーキを求めて,長蛇の列ができている。ただし,「焼いてから時間がたって冷めてしまったもの」でよければ,ほとんど並ばなくても買える。持って帰るのにそこそこ時間がかかるときなら,どうせ冷めてしまうわけだから,長い行列の最後尾に並んで「焼きたて」を買う必要などないのである。
 さて,八尾富写真機店(大阪駅中央店)の魅力の1つは,豊富なジャンクカメラ,それもおもに35mm判一眼レフが並べられていることである。
 さっそく目についたのは,京セラ230AFだった。特徴的なペンタフラッシュのおかげで,背が高いこのカメラは,たくさん並んだカメラのなかでひときわ目立つ存在になっている。35-70mmの標準ズームレンズもついて¥3,150という価格がついている。このシリーズのカメラをまだ入手していなかったなら,手ごろな価格に感じられたことだろう。あるいは,まだ入手していないレンズが付属していたならば,これを救出する価値はあったと思う。
 京セラ230AFの奥には,オリンパスOM707があった。ジャンクコーナーに並べられているオリンパスOM707は,電池ボックスの蓋が壊れているものが多いが,これは電池ボックスの蓋が健在であった。35-70mmの標準ズームレンズが付属していたが,そのレンズはすでに入手している。「本体だけ」でもう少し安いか,あるいは,35-70mmの標準ズームレンズではないレンズがついていたら,救出する価値があると判断したかもしれない。
 さらに,マミヤZEも発見した。外見はかなりきれいである。付属していたレンズは,MAMIYA-SEKOR EF 50mm F1.7という標準レンズである。マミヤZEシリーズのレンズは,「ミラクルマウント」という多数の電気接点のあるマウントをもつ。初期のミラクルマウントレンズの電気接点は10個だが,後に発売されたマルチモードAEカメラ,マミヤZE-Xでは距離の情報も利用するようになっており,その際にモデルチェンジされたレンズの電気接点は11個に増えている。電気接点が10個のレンズはMAMIYA-SEKOR E,電気接点が11個のレンズはMAMIYA-SEKOR EFという名称になっているので,区別は容易だ。もっとも,マミヤZEボディには電気接点が3個しかなく,MAMIYA-SEKOR Eをつけても,MAMIYA-SEKOR EFをつけても,使える機能に変化はない。そもそも,MAMIYA-SEKOR Eレンズのもつ情報ですら,マミヤZEではごく一部しか使われていないのである。マミヤZEシリーズの電気接点の数の多さは,先にふれたオリンパスOM707の電気接点の数の少なさと,じつに好対照である。
 ともあれ,外見も玉もそこそこきれいな,MAMIYA-SEKOR EF 50mm F1.7が魅力的だったのだが,故障品ボディを含めて¥4,725という価格には躊躇してしまうのであった。ボディがZE-XやZMといった未入手のものであれば,また話は違うのだが。

さて,さらにさがしてみると,ニコンF-401Sを発見。シャッター速度ダイアルと絞りダイアルを適当な位置にしてシャッターレリーズボタンを押してみると,ちゃーんと動いた。
 その隣には,ニコンF-501があった。こちらは,ロックを解除し,シャッターレリーズボタンを押しても,うんともすんとも言わない。
 どうしたんだ?
 あたりまえだ。電池が入っていないのである(笑)。
 F-501は,電源として単3乾電池4本が必要である。では,なぜF-401Sは動いたのか。それは,電池が入っていたからである。F-401Sの電源は,F-501と同様に,単3乾電池4本である。さっそく,F-401Sに入っていた電池をF-501に入れ替えて,F-501のシャッターレリーズボタンを押してみる。
 しゅこーん
 動いた。シャッター速度も変化する。露出計も明るさに応じて変化しているようだ。さすがに,そこにAFレンズが転がっていなかったので,AFの動作確認はできないのだが,まあ,ここまで動けば問題ないだろう。価格は¥2,100である。この価格は,「故障しているから」ではなく,「外見の痛みが激しいから」であることは間違いない。グリップ部や裏蓋の貼り革は,劣化してしまったのか貼りかえられており,底蓋は傷だらけである。ファインダースクリーンにも少し汚れが見える。
 でも,そんなの関係ねぇ!
 数年前に,F-301/F-501用マルチコントロールバックを入手(2005年3月20日の日記を参照)しており,いまそれは,F-301につけてある。すなわち,F-301の裏蓋が1枚,手元に余っているのだ。その余っている裏蓋をF-501につけてもいいのだが,せっかくだからマルチコントロールバックは,その機能をフルに活かせるF-501につけてやろうと思う。そして,F-301にはもともとのノーマルの裏蓋をつけるつもりだ。

ともあれこれで,F-301,F-401,F-501,F-601,F-801という「3ケタシリーズ」が揃うことになったのである。そのほか「3ケタシリーズ」には「S」や「X」のつくモデルもあるので,今度はのんびりと,そういうモデルも探していくことにしよう・・・・と思いながら,いきなりF-401Sを見送ったのであるが(笑)。
 F-501以前に発売されたF3AFというAF一眼レフカメラ用に発売されたAFレンズ,AF NIKKOR 80mm F2.8SとAF NIKKOR ED200mm F3.5Sは,F3AFのほかにはF4とF-501でしか使用できないとのことだ。今度は,F3AF用AFレンズを入手する楽しみが出てきたのであった。


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