撮影日記


2008年01月02日(水) 天気:はれ

伊賀の忍者屋敷

年末年始は,テレビ番組がおもしろくない。ふだんからあまりおもしろくないところにもってきて,「特別番組」が増えるから,なおつまらない。このあたりについて,言いたいことはいろいろあるが,テレビ番組をおもしろいと感じるか,おもしろくないと感じるかには,間違いなく個人差があるだろう。また,さまざまな制約のなかで,なんとか番組を成立させようとするテレビ番組制作関係者の努力を批判するつもりは毛頭ない。この「撮影日記」は,そういう愚痴をこぼすためのものではないので,これ以上は語らないことにする。ただ,コマーシャル,とくに「番組宣伝」がしつこすぎるのだけは,どうにも許しがたい。そんな年末年始だが,NHKで放映されている「忍たま乱太郎」だけは,ちゃっかりと楽しませていただいた。

テレビがつまらないとなると,どこかへ出かけたくなる。しかし,いわゆる博物館などの施設は年末年始が休館だ。そんななかで,1月2日から開いている施設があった。

ここには昔,2回くらい行ったことがあるような気がするが,はっきりしたことは覚えていない。
 さて,「伊賀流 忍者博物館」は,三重県上野市にある。ウェブサイトの情報によれば,駐車場は50台分しかないという。駐車場が十分ではないならば,クルマで行くのはやめよう,と思った。では,電車で行こうか。大阪市内から電車で行くにルートは2つある。1つは,関西本線を利用する方法がある。もう1つは,近鉄を利用する方法がある。
 関西本線を利用する場合だと,天王寺から加茂まで大和路快速に乗り,加茂から亀山行きのディーゼルカーに乗り継いで,伊賀上野まで行く。そこから伊賀鉄道の電車に乗り換えて上野市まで行けば,そこは目的地のすぐそばだ。この場合,運賃は片道おとな1人で1280円+250円になる。往復で3060円。JRの部分については「青春18きっぷ」を使うことができれば,少しは安く済むだろう。問題は,加茂からのディーゼルカーの運転本数が少ないことである(日中は,ほぼ1時間に1本)。
 近鉄を利用する場合だと,たとえば上本町から伊賀神戸まで近鉄大阪線に乗り,そこから伊賀鉄道の電車に乗り換えて上野市まで行けばよい。運賃は近鉄の区間が1110円で伊賀鉄道の区間が350円,合計1460円である(片道おとな1人)。ところで伊賀鉄道は,かつて近鉄の支線だった。そのときは通算の距離で運賃が決定されていたことにくらべると,実質的な値上げと言えるが,それでもJRを利用する場合より少し安い。近鉄から切り離された形の伊賀鉄道であるが,走っている車両は近鉄の旧型車(小型車)である。基本的なスタイルや塗色を見るかぎり,そこはやはり近鉄沿線の雰囲気だ。ただ,一部に,「忍者」をイメージした塗装の電車もある。

しかし。
 寒い。とくに風が強いので,運転本数の少ない電車を待つのは辛いかもしれない,と考えた。やはりクルマで行くことにしよう。西名阪道から名阪国道を上野ICで降りて左折すれば,忍者の描かれた「伊賀米」の看板もちらほら見られる田園地帯になる。伊賀鉄道の踏切を越えて右折すれば,「伊賀流 忍者博物館」のある上野公園に至る。上野公園の駐車場は,やはり満車であった。警備員さんに市営駐車場を案内されたが,それは伊賀鉄道上野市駅の隣にあった。公園の駐車場は50台分ほどしかないが,周辺に市営駐車場がそこそこあるようなので,駐車場に困ることはあまりないのかもしれない。大きな懸念は解消された。

忍者屋敷のからくりの紹介は,遠い記憶にあるものと同じようなものであった。忍者屋敷や資料館を見学すると,ちょうど「忍者ショー」がはじまるという。別料金が必要であるが,これが期待以上におもしろい。もし,「伊賀流 忍者博物館」に行く機会があれば,これは見ておくことをおすすめしたい。
 ところで,「甲賀流」の忍者博物館というものもあるらしい。今度はそちらの方に行くことも考えたい。


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