撮影日記


2007年12月09日(日) 天気:はれ

さらば,PHS ようこそ,ワンセグ

NTT DoCoMoでは「11月26日から,携帯電話の買い方が変わった」とアナウンスしている。従来と異なり,端末を安く売らない(本来の価格で売る)かわりに,基本料金を大きく割り引く新しい制度を用意した,というものである。これによって,同じ端末を長期間使い続けるユーザの負担が軽くなる,ということだ。ただし,現在のところ,新しい制度が適用されるのは,最新の高価格な機種に限定されている。
 来年,2008年1月7日をもって,NTT DoCoMoのPHSサービスが終了する。NTT DoCoMoのPHSサービスでは,公衆電話の回線を利用し,公衆電話ボックスをも利用して基地局を設置してきた。そのため,通話料は公衆電話とほぼ同等のものであった。また,公衆電話はISDN回線化しており,PHSはすなわちISDN回線を利用したものとなっていた。したがってPHSをデータ通信に利用すると,64kbpsの通信速度を利用することが可能であった。固定電話でのダイアルアップ接続と同じ感覚で利用でき,64kbpsという通信速度は,動画などの大きなデータをやりとりしないならば十分なものであった。つまり,外出先等でネットワークに接続するのにちょうど適切で便利なものだったのである。
 その後,ADSL等のブロードバンド回線が普及するとともに,通信速度の遅いISDNの利用者が減っていったようだ。さらに携帯電話の普及によって公衆電話が減っていき,PHSのインフラを維持することが難しくなったという事情もあるのかもしれない。
 ともあれ,便利に使ってきたPHSが使えなくなる,というのは非常に不満を感じることである。そのかわり,というわけでもないのかもしれない,NTT DoCoMoからは「PHSの解約と同時に申しこむ」ならば,新規契約あるいは機種変更のときの端末(PHSの契約1件につき1台)の代金および事務手数料を無料にする,という対応を示してきてくれた。今月中にPHSの解約をおこなう必要があったわけだが,先月末から新機種が販売開始されたこともあり,さっそくPHSの解約と,現在使用している携帯電話(mova)の機種変更をおこなうことにした。

さて,どうせ端末代金無料で機種変更ができるなら,最新機種を選びたいものである。新しく発売された機種は,地上ディジタルテレビの「ワンセグ放送」の受信に対応したものである。せっかくだから,ワンセグ放送を見やすそうな機種を選ぶことにした。

このように横向きに画面を開いて置けるスタイルは,テレビを視聴するのに好都合だ。

さて,最近の携帯電話機に内蔵されているディジタルカメラは,いつのまにかそのスペックがかなり高くなっている。たとえばこの機種に内蔵されているディジタルカメラ機能の画素数は500万画素で,ピント調整も固定焦点ではなくいちおうAFになっているという。このようなスペックだけ見ていると,もう「コンパクトディジタルカメラは不要だ」という気分になってくる。まあ実際に,コンパクトディジタルカメラをもうずっと使っていないわけなのだが。
 しかも,最近では動画撮影機能もあたりまえになっている。先週には「8ミリフィルムで撮りたい」などと思ったりしていたが,とりあえずは携帯電話で撮ってみるのもいいかな?なんてことを考えはじめていたりする。
 結局,ムービーに対する私の姿勢は,まだまだ「いいかげん」なものであることだけは,間違いない。


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