撮影日記


2007年11月23日(金) 天気:はれ

世の中ゼニや!

画像は,携帯電話のディジタルカメラ機能によるもの

広島市現代美術館のチケットをいただいた。現在開催中の特別展は「大竹伸朗展 路上のニュー宇宙」とのことである。氏の作品分野は多岐に渡り,展覧会においては,子どものころのものも含めて過去の作品もすべて展示するのが特徴であるとのことだ。ちなみに,広島市現代美術館の建物に掲げられていたこのネオンサインも,作品の1つということだ。

画像は,携帯電話のディジタルカメラ機能によるもの

さて,特別展と並行して開催されていた収蔵作品展のテーマは,「MONEY TALK」とのことである。広島市現代美術館のウェブサイトにおいては,「美術と経済の問題に焦点を当てるという斬新なテーマで作品を紹介。」(※1)と紹介されている。最近は,学校教育においても「金融教育が必要」という意見も出てくる時代である。金融教育が必要という意見には,「お金儲けって悪いことですか?」と堂々と発言できる人物を育てたい,ということではないと思うのだが・・・・
 さて,実際の展示を見ずに,あれやこれや語っても意味はない。いったいどんな展示がされているのだろうか・・・・。期待しつつ会場に入ったところ,ごく普通に作品が展示されているだけである。そして,ごく普通に解説がつけられているだけであった・・・・と思ったら,それぞれの作品に「購入価格」が示されていた。そして,価格帯ごとに,作品が展示されていたのである。
 「購入価格と美術的価値は比例しない」という意味の説明があった。価格が安い作品でも,美術的価値が低いわけじゃないよ,ということをいいたいのだろう。寄贈作品の重要性も説かれていた。「安心して作品を預けられる環境を維持しているからこそ,貴重な作品を寄贈していただける。」という意味の説明があった。結局,「美術館の維持には金がかかる」ということがいいたいのか?という,うがった見方をしてしまったのである (^_^;
 ところで。
 展示会場に,いろいろな芸術家のことばが示されていた。たしか,ピカソのことばとして示されていたと思うが,「美というものは存在しない。好きか嫌いかだけだ。」という意味のものがあった。個人的に,こういう考え方は好きである。
 この考え方が「正しい」とか「誤っている」とか言いたいのではない。
 「好き」なのである。

※1 http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/main/hcmca_collection.html
 (参照は2007年11月23日現在)


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