撮影日記


2007年10月28日(日) 天気:台風一過の晴天

大ロボット博を見る

昨夜は夕方から,東京在住の友人たちと新宿で少し飲んだ。外はまだ暴風雨状態だったので,駅の地下あたりで適当な店に入ることにしたのだが,同じように「外に出たくない」と考えている人が多いのか,けっこう混雑している。そのまま飲んでいるうちに電車が止まってしまったら困るなあ・・・・という考えも一瞬は頭をよぎるのだが,楽しい会話がはじまると,そういう心配はどこかへ吹き飛んでしまう。
 今回の台風は,関東地方をかすめる程度であったことと,その移動速度が速かったせいか,飲んでお店を出るころには,すっかり雨がやんでいた。
 一夜明けると,台風一過の澄んだ青空。今日は,上野の国立科学博物館の「大ロボット博」を見ることにしていた。こういう予定がなければ,暴風雨のなかを新幹線に乗って広島に帰ることになっていたわけだ。そういえば,新幹線は正常に運転されていたのだろうか・・・・?

「大ロボット博」は,朝9時に開場である。少し早いかな?と思いながらも国立科学博物館前に到着したのは8時半を過ぎたころ。すでに,入口前には開場待ちの列ができていたのである。その数は20〜30名くらいであろうか。テーマがテーマだけに,子どもたちの姿も目立つ。そうするうちにも,列はどんどん伸びていく。チケット売り場の方へ誘導されるころには,列は最初の数倍に伸びていた。
 「大ロボット博」の内容そのものは,たいへんおもしろいものであった。惜しむらくは,そこにあったロボットのほとんどは「動かない」状態で展示されていた(動いている状態は,ビデオで見るようになっている)。そんな中で,ずっと動いていたロボットには,こんなものがあった。

画像は,携帯電話のディジタルカメラ機能によるもの。

「顔の表情」が「動く」ロボットである。皮膚の感じが,遠目にはリアルに見える。つまり,「生首」だ。それが動いているのだから,

き も ち わ る い

・・・と感じる人も少なくないはずだ。そのせいか,ほかのロボットにくらべて,その前が比較的空いていたような気がする。空いていたのは,単に,いちばん奥に展示されていたからかもしれないが・・・・
 ちなみに,館内の展示は,「鉄腕アトム」関係など一部を除いて「撮影禁止」ではない,とのことだ。ただし,フラッシュは使用禁止とのこと。

多数のロボットが展示されているフロアを出て上の階へ上がると,そこではHONDAの「ASIMO」のショーがおこなわれる。30分ごとにショーがおこなわれ,定員制,入れ替え制をとっているらしく,しばらくそこで足止めされる。
 「ASIMO」のショーそのものは,単純で,幼稚で,子どもだましのようなものだ。しかし,それを見ると,妙に感動してしまう自分がそこにいた。「うぉぉぉぉ,俺は今,猛烈に感動している。」という気分なのである。あやうく,涙ぐんでしまうかもしれないところだった・・・・というのは,大げさであるが,まあ,それに近い感動をもった人も,ほかにいることと思う。

「大ロボット博」そのものを見ていたのは,1時間半くらいだっただろうか。そのあと「地球館」という展示施設を駆け足で見て,そろそろ疲れたなと外に出ると,すでに12時半を過ぎていた。「大ロボット博」への入場を待つ列はかなり伸びており,その列の先頭付近では「入場は40分待ちで〜す」と叫びながら,列が整理されていた。暑くもなく寒くもなく,空はいい天気で列のところは適度な木陰だ。ただ1つ,蚊が多いことを除いて,たいへん快適な場所なので,入場を待つのもさほど苦痛ではなかっただろう。いや,蚊が多いのは,かなり苦痛なことかもしれぬ・・・・。


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