撮影日記


2007年10月04日(木) 天気:晴

ようやく満開,ヒガンバナ

ヒガンバナは,わりとどこででも見られる花である。広く一面にヒガンバナが咲くような,大きな群落地はごくかぎられたものになるが,ヒガンバナは地下で球根により増える植物なので,基本的に群れて咲くもの。横川付近の川の土手でも,ところどころでヒガンバナが群れて咲いているのをみかけることができる。
 ところで,この川の土手は,年に数回,大規模な草刈がおこなわれる。ほおっておくと,まさに草ぼうぼうになってしまうので,適宜,草刈をおこなうのは当然のことだろう。春から秋にかけて何度かおこなわれるのだが,例年,ヒガンバナが咲き始めるころに草刈がおこなわれることが多いように感じる。つまり,ようやく花芽を伸ばし始めたヒガンバナを,草刈機はようしゃなく刈り取ってしまうのである。かといって,この時期に草刈をしてもらわないと,ヒガンバナはほかの草に埋もれてしまって,その花を楽しむことが困難になってしまうのだ。
 昨年までに撮ったヒガンバナの写真を見返してみると,9月20日ころに撮ったものが多い。そのころにちょうど撮りごろを迎えていたということだ。私は,「まだツボミが残っている」「開ききって白っぽくなった花がない」状態が,ヒガンバナの撮りごろであると考えている(人によって,微妙に考え方が違うかもしれないが)。ところが,今年はようやく今週になってから撮りごろになったように感じるのだ。
 夏が尋常なく暑かったこと,残暑が例年になく続いたことなどが影響しているのだろうか。

ということで,今年もヒガンバナを撮ろう・・・と構えていたものの,なかなかその撮りが訪れないうちに,気分が萎えてしまったのであった。また,今月20日から予定している「新・広島お気軽写真クラブ」の写真展で展示する写真がなかなか確定できないでいる。そんなこんなで,ようやくカメラを持って土手へ行ったのである。とはいえ,「まじめに作品を作ろう」という気持ちはさらさらなく(^^;,復活させたばかりの「SIGMA 70-300mm F4-5.6 DL Macro super」(2007年9月30日の日記を参照)の試運転が主目的だったわけだが・・・・。

EOS10, SIGMA 70-300mm F4-5.6 DL Macro super, JX100

スタペリア(2007年9月26日の日記を参照)とは違い,ヒガンバナにはアゲハチョウが寄ってくることが多いように思う。アゲハチョウは1箇所にじっとしていることなく,あっちへこっちへふらふらと移動する。もっとも,しばらく静かに待っていると,ふたたび同じような場所へ戻ってきてくれることも多い。むやみやたらと追いかけ回すようなことをすれば,かえってファインダー内にその姿をとらえることはむずかしいだろう。
 EOS10のAF動作はやはり遅い。しかし,測距点が3箇所あることは,あまり古さを感じさせないように思う。そして,USMではないものの300mmで1/2倍のマクロ域まで連続して使用できるズームレンズは,動く被写体をねらうときにはたしかに便利かもしれない。そのとき,できるだけ背景が煩雑ではないところで使うことを心がけると,よい結果に結びつく可能性が高いのではないだろうか,と思うのであった。

EOS10, SIGMA 70-300mm F4-5.6 DL Macro super, JX100

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