撮影日記


2007年08月12日(日) 天気:晴

塩屋で写真展を見る

それにしても,大阪から塩屋までは遠く感じる。塩屋には新快速が停車しない(快速も停車しない)ので,三宮まで新快速に乗り,そこで各駅停車に乗り換えることになる。三宮までの新快速は,転換式の2人掛けシートで,着席できれば快適である。ただし,いつも混雑しており,着席できない可能性も高い。一方,三宮から乗り換える各駅停車は窓を背にして座る長椅子タイプの車両であるが,空いている。空いているときは,そういうタイプの車両の方が,向こうの景色がよく見えて,快適だったりする。
 電車が須磨に近づくと,海が見えるようになる。天気がよいと,対岸の大阪の方までよく見えたりする。都会である京阪神地区というよりも,瀬戸内海という雰囲気すら漂いはじめてくるあたりだ。実際,すぐ近くまで迫ってきた淡路島を過ぎれば,そこはもう瀬戸内海なのである。
 大阪から塩屋までのきっぷは,いわゆる金券ショップで購入する。店頭の表示によれば,通常の運賃は790円になるのだが,そのショップで購入すると540円になるという。さらに,昼間割引きっぷを選択すれば,450円で済む。そのきっぷは,平日の昼間と土日祝日に使用可能なものなので,迷わずそれを選択する。それは,大阪−神戸の昼間割引きっぷと元町−垂水の回数券をセットにしたものなので,途中に元町で途中下車ができるという点も,魅力的である。

今日は,塩屋駅そばの「スタジオ・チーズ」でおこなわれている,「くどくどアナログ」という写真展を覗かせていただくことにした。「スタジオ・チーズ」の酒本さんは,ネガカラーフィルムとアナログプリンタによる写真がもつ美しさを最大限に引き出すことを追及されている。以前,新生児の写真を集めた写真展を覗かせていただいて以来のことになる(2006年11月05日の日記も参照)。
 今回は新生児の写真ではなく,カマキリの表情を追いかけた写真である。1匹のカマキリにもさまざまな表情がある。それらは,生きるための活動に関連した表情であり,それをあますところなく,美しいプリントで表現されている。いずれも,カマキリの生命力が伝わってくる写真であり,さらにコミカルな楽しさも含まれているところが,単に「きれいなだけ」の写真とは一線を画している作品であると言えるだろう。
 今回の写真展では,酒本さんの仲間の方の作品も含めて,3名の作品が展示されていた。いずれも,アナログ特有の豊かなトーンを楽しむことができるものであるが,うち1名は広島の方のようで,ちょうど猿猴橋のところで撮影された写真もあったりした。

会場には,2名の友人がすでに来ていた。そこで,いろいろな資料等をお借りしたりできたのだが,その件についてはまた後日にまとめたいと思う。


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