撮影日記


2007年07月22日(日) 天気:くもり

フィルムとインクのいい?関係

「カメラのキタムラ」の近くを通りかかったので,プリンタのインクを購入しておこうと思い,立ち寄った。さて,並べられているプリンタのインクを見てみたところ,・・・・・うちのプリンタのインクがない orz
 いま,使っているプリンタは,EPSON PM-670Cという機種である。古い廉価モデルであるが,まだまだ快調に動作している。A4判までで,フチなし印刷もできないなど,機能的な不満もあるのだが,その程度のことは「買い替えたい」という動機にはつながらない。
 しかし。店頭にインクがないということは,メーカーから「いいかげんに買い替えなさい」という,強い圧力をかけられているとしか思えないのである。

EPSON PM-670C

もっとも,このプリンタのインクはまだ供給されており,ある程度の規模の販売店に行けば入手は問題ない。しかし,次第に在庫のあるお店が減っていく可能性はある。
 プリンタの場合,インクの供給がなくなれば,使えなってしまう。かつて一般的だったプリンタに,熱転写式のインクリボンを使うタイプのものがある。インクリボンは,ワープロ専用機のプリンタにもよく使われており,メーカーや機種によって,さまざまなインクリボンが使われていた。やがて,インクリボンが共通化してきた(プリンタ部分の部品製造者が限られてきた,ということだろうか)ようで,いくつかのタイプに集約されたようではある。これらはいまでも,ある程度の規模の販売店に行けば入手可能である。しかし,もし,インクリボンが入手不可能なってしまったら,それを必要とするワープロ専用機は使い物にならなくなってしまう。
 最近のインクジェットプリンタにおいては,インクの色数やインクそのものの改良などもあり,数機種ごとにインクカートリッジが変更になっているような印象を受ける。インクカートリッジが供給されなくなれば,それを必要とするプリンタは,使い物にならなくなってしまうわけだ。機械にはなにもトラブルが発生していなくても,使えなくなってしまう。それは,ものすごく悲しいことであるし,ものすごく「もったいない」話である。

ディジタルカメラは,現在,日々改良されており,製品の陳腐化も速い。それに対して,フィルムを使用する従来からのカメラは,何10年にもわたって,かわらずに使い続けてくることができた。そこには,画像をつくるもっとも重要な「フィルム」という部品の規格がかわらず,つねに新鮮なものが容易に入手できたことが,大きな要因として存在する(だから,120や135など,現在でも容易に入手できるもの以外のフィルムを必要とするカメラは,相対的に価値が低く見られるというわけだ)。
 プリンタのインクとフィルムには,そういう妙な共通点が存在している。


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