撮影日記


2007年05月01日(火) 天気:雨

1960年代の
「日本カメラショー」カタログは
貴重品

今日は友人と,ディアモール大阪の「八百富写真機店」を覗いてみた。このお店ではいつも,「ちょっと気になる」ものと出会ってしまう。
 今日「ちょっと気になった」アイテムは,「全自動フジカ」こと「フジカオート7」である。このカメラ自体は,なんの変哲もない,フルオートのコンパクトカメラだ。しかし,なにが気になったかというと,付属していたケースである。そのケースには,脚が3本ついていて,カメラを自立させることができるようになっている。「マミヤU」のオプション品として存在していた「奥の手クン」(手を形どったミニ三脚と言えばいいだろうか)ほどの衝撃はないものの,これまで見たことがなかった,インパクトのあるオプション品である。価格は,カメラとセットで1500円。話のネタとして買うには手ごろな商品だ。
 しかし,不思議な点もある。どうやっても,このケースからカメラをはずすことができない。押してもダメなら,引いてもダメである。

「全自動フジカ」をどうしようか迷っていると,友人が以前,このお店で「日本カメラショー」の古いカタログを購入したことを教えてくれた。そのときには,1961年のものを見つけて購入したそうだ。
 「日本カメラショー」の総合カタログは,1つ1つのカメラについての情報はそれほど詳しいものではないが,その年に日本国内で発売された主要なカメラが一覧できる,たいへん貴重な資料である。「日本カメラショー」は1960年からおこなわれており,その都度,総合カタログが発行されているわけだが,残念なことに私が持っているもっとも古いものは,1968年のものである。古書店等で,この総合カタログを見かけることもあるが,1980年代以降のものはよく見かけるものの,1960年代のものはなかなか見かけない。
 そこで,もう一度,一緒にさがしていただいた。すると,私がもっていない1969年のものと1970年のものを見つけることができた。価格は1冊2000円であり,テープなどで補修した跡もあるが,ページの脱落がなければ購入することにして,中身を確認させてもらうことにした(1冊ずつビニル袋で封をされていたのである)。その結果,ページの脱落が認められないため,2冊とも購入することにした。

「日本カメラショー」総合カタログ 1969年版,1970年版

これによって,1968〜1970年,1972〜1995年,1998〜2006年版をそろえることができた。いつものことながら,友人には感謝したい。それにしても,1960年代前半の「日本カメラショー」総合カタログは,なかなか入手が困難なようだ。
 そう言えば,今日は「八百富写真機店」に寄る前に,ヨドバシカメラでフィルム等を買ってきたのだが,2007年版の「カメラ映像機器総合カタログ」を買うのを忘れてしまった・・・。ま,いいか。
 さて,このような事情により,最初に「ちょっと気になった」,脚が3本ついているケースに入った「全自動フジカ」を買うのを取りやめたのである。次に私がここを訪れるときまで売れ残っている可能性は,低いと思う。もし,それを買った方がこの日記を読んでくださっているならば,どうやればケースからカメラをはずすことができるのか,それだけ教えていただきたい。


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