撮影日記


2006年06月03日(土) 天気:晴

レフレックス500mm F8

タムロンの「アダプトール」レンズは,たいへん便利である。マウントを簡単に交換することができるので,交換マウントを用意しておくことで,1本のレンズをいろいろなマウントのカメラで共用できる。「アダプトール」レンズには,いろいろな焦点距離のズームレンズや単焦点レンズが用意されているが,そのうちの一部には,「SP」という称号が与えられている。これは「Super Performance」の意味で,とくに高性能なレンズだけが名乗っている。代表的なタムロンSPレンズとしては,90mmマクロレンズがあげられるだろう。そのほかに,レフレックス500mmレンズも,タムロンSPレンズの代表といえるだろう。
 レフレックスレンズとは,反射鏡を利用した光学系をもつレンズである。焦点距離のわりに,全長の短いレンズをつくることができるので,超望遠レンズに利用される。焦点距離500mmの超望遠レンズも,全長10数cmくらいにおさまってしまう。
 ここに,ニコンのReflex-NIKKOR 500mm F8 (new)と,TAMRON SP 500mm F8 (55B)を並べてみた。このレフレックスニッコールは「New」タイプであり,旧タイプよりも大幅な小型化がなされている。それでも,タムロンSPの方が,まだはるかにコンパクトである。

今日は,コンパクトさが魅力のTAMRON SP 500mm F8 (55B)を用意して,広島市民球場へ行った。今日はセパ交流戦で,対戦相手はロッテである。試合開始40分前では,外野自由席には,空席はほとんどない。なんとかセンター付近に席を見つけて座ることができた。
 さて,用意したカメラは,ディジタル一眼レフカメラ,ニコンD70様である。ご存知のようにD70様は,電気接点のないレンズを装着することはできても,露出計が動作しない。TAMRON SP 500mm F8 (55B)にニコンAiマウントアダプタを取り付けたものも,当然ながら,D70様では露出計が動作しない。こういう場合は,すなおに「テスト撮影」をするしかない。マニュアル露出モードで適当に段階露光し,ヒストグラム表示で適切な露光量を判断した。手持ち撮影になるので,露光時間は1/500秒よりも短く設定したい。レフレックスレンズの特徴として,絞りがない。そのため,露出の調整は,シャッター速度および感度の設定でおこなうことになる。1コマごとに感度の設定を変えることができるのが,ディジタルカメラの便利な点だと言えるだろう。
 いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子をもつD70様の場合,撮影される範囲はライカ判よりも狭い。レンズの焦点距離で言えば,およそ1.6倍相当となる。したがって,800mm相当のレンズで撮った視野となる。かつて,「センターマン」といわれたスポーツ新聞のカメラマンたちは,500mm F5という大口径のレフレックスニッコールを使って,センターの外野席から,ピッチャーとバッターの対決を狙ったという。ディジタル一眼レフカメラとコンパクトなレフレックスレンズを使えば,そのマネごとが,手持ち撮影でお手軽にできてしまうわけだ。

4回,新井のタイムリーヒットなどで4点差を追いつく。
Nikon D70, TAMRON SP 500mm F8 (55B)

試合は,4点を先行された状態ですすんだ。一時は追いついたもののすぐにつきはなされ,終わってみれば大敗である。 orz


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