撮影日記


2006年05月26日(金) 天気:曇

いまさら,ミノルタαを1つ買ってみる

出張の途中,横浜駅で30分ほどの余裕ができた。以前から,中古カメラの在庫が豊富だというウワサを耳にしていた,「カメラのきむら横浜店」を覗いてみることにした。「カメラのきむら横浜店」は,横浜駅前の「岡田屋モアーズ」というビルの7階にある。まさに駅前にあるので,立ち寄りやすいお店である。
 店内には,多くのショーケースがあり,期待通り,多くの商品がある。ウワサなどで聞いたことがあっても実物を見たことがなかったようなものもあった。たとえば,フラッシュを内蔵した一眼レフカメラ「マキノン」などである。また,そのそばには,マミヤZEシリーズのボディで,マミヤM645シリーズ用のレンズを使うための,マミヤ純正のマウントアダプタがあった。\9800である。このような,マイナーなシリーズ用のオプションパーツは,価格はともかく,現物を見つけることそのものが困難である。だから,この機会に買っておこうかと思ったのだが,私はマミヤZEシリーズのボディはもっていても,マミヤM645シリーズ用のレンズは1本ももっていない。だから,今回は購入を見送った。いずれ,このことを激しく後悔する日が訪れることは,容易に予想できるのだが・・・・。

別のショーケースを見ると,「惜別!コニカミノルタ」というコーナーが用意されている。以前,東京駅八重洲口地下の「カメラのきむら八重洲店」で見たことがある,コニカミノルタ「Dynax30」や「Dynax3L」も,多数,陳列されている。ボディのみで\4800である。ミノルタαシリーズのカメラは1台ももっていないので,1つくらいはもっておきたいように思っている。以前は,どうせならカメラの歴史を語る上で永遠に忘れられることはないだろう,エポックメイキングな存在である「α-7000」をもっておきたいと思っていた。しかし今日は少し気持ちが違う。「α-sweet」に近い機能をもつカメラがこの価格というのは,やはり「お買い得」なのではないだろうか,と思ったのだ。そうは思いながらも,格安の「α-7000」を見つけ出したい気持ちもあり,コニカミノルタのコーナーを丁寧に1台ずつ眺めていったのである。
 そのとき,「¥2100」という値札が,視界に入ってきた。その商品をよく見ると,「α-8700i」である。「α-8700i」は,αの第2世代のシリーズにおける,最上位機種である。もちろん,その安さにみあっただけの問題点がある。それは,ファインダー内の液晶表示の一部で液晶漏れを起こしているようで,一部が塗りつぶされたようになってしまっているのである。そのため,露出計表示がきわめて見にくい状態であるが,シャッター速度や絞り値は読み取ることができる。また,シャッターなどはちゃんと動いているようなので,これを買うことにした。
 さっそく使ってみたのだが,ユーザインタフェースはよくないと思う。左手でなんらかのボタンを押しながら,右手てレバーを動かして設定を変更するようになっているのである。まだAF一眼レフカメラとして初期のものなので,さほど多機能ではないため,そのようなユーザインタフェースでもあまり問題はなかったのであろうが,マニュアル露出時に絞りを変更する操作が,どうしても煩雑に感じられる。
 シャッター速度の最高速が1/8000秒であることは,このカメラがシリーズ最上位機種であることを示しているのだろう。ミノルタαの「i」シリーズは,オプションの「インテリジェンスカード」を挿入することで,機能が拡張されるようになっている。したがって,カードを利用しないときは,あまり機能が用意されていない,シンプルなカメラなのである。
 この「インテリジェンスカード」も,一時は,中古カメラ店の「特売コーナー」などを賑わしていたかと思う。それも,いつのまにか見かけなくなった。オプション品は,そのシリーズが製造されなくなると,一気に入手が困難になるというものだ。

ミノルタα8700i

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