撮影日記


2006年04月16日(日) 天気:晴

キリの中でキヤに出会う

広島市内のサクラの季節は,ほぼ終わった。いまは,広島県北部のサクラが満開の時期である。今日の天気予報は晴れ,昨日の大雨がウソのようである。

大雨の翌日なら,川の霧が濃いことが期待できる。濃い霧のなかの常清滝など撮ってみようかと思うが,この時期は,雪もなければ新緑もない。あまりおもしろみのない時期である。とりあえず,高北広域農道を経由して式敷まで行ってみると,江の川の霧がたいへん濃く,少し向こうの山はほとんど見えない状況である。そこで,霧に覆われた山を背景に,早朝の三江線の列車を撮ってみることにした。
 式敷駅の一番列車は,6時23分発の三次発浜原行きである。乗降客があれば,その姿も写しこめるように,線路の北側からホームを狙う。6時20分ころ,浜原行きがやってくるのとは反対の方から,列車が近づく音がする。遠望できる鉄橋を見ると,検査用の車輌が渡ってきていた。キヤ190とキヤ191という車輌である(以下,単に「キヤ191」とする)。これは,走行しながら,架線や信号など電気関係の設備の検査をするための車輌であるという。キヤ191は,式敷駅に停車した。浜原行きと,ここで交換をするようだ。
 その後,浜原行きは定刻であらわれ,キヤ191と交換し,発車していった。乗降客のようすは,キヤ191にさえぎられて見えにくくなってしまったわけだが,そもそも乗降客があったような気配はない。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 250mm F5, E100VS

このあと,国道375号線を通って,尾関山へ向かった。尾関山のサクラと,三江線の組み合わせを撮ってみたかったからである。この場合,撮り方としては,2通りのものが考えられる。

  1. 尾関山のサクラを背景にして撮る。
  2. 尾関山のサクラを手前において撮る。

実は,今日の主目的は,「尾関山のサクラを手前において三江線の列車を撮る」であった。尾関山からの撮影は,2通りのものを考えていた。

  1. 尾関山から,西側の鉄橋を,サクラを透して撮る。
  2. 尾関山の展望台から,東側を,サクラを手前において撮る。

次の三江線の列車は,尾関山駅を7時45分に発車する,三次行きである。それを正面から撮るために,尾関山の西側の鉄橋が見えるところにカメラを設置した。Mamiya Universal Pressには,Mamiya-sekor 100mm F3.5を装着して,手前のサクラをなるべく大きく取り入れようと考えた。同時に,Nikon F-301にはAi NIKKOR 135mm F2.8Sをつけて,手持ちで,渡ってくる列車を追うようにする。
 天気予報は「晴」だったが,朝のうちはまだ,雲があってやや暗いものの,光がよく回っている撮りやすい状況だった。しかし,急激に雲が薄くなり,明るくなってくる。そして,7時40分ころには,鉄橋のところがかなり明るくなってしまった。手前のサクラの方が大幅に暗くなったわけで,これではせっかくのサクラも目立たない。
 さらには,手持ち撮影の方に気を取られて,Mamiya Universal Pressのシャッターを切るタイミングを間違えてしまった・・・ orz

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100VS

教訓:二兎を追う者は,一兎をも得ず。

次は,尾関山駅を8時58分に発車する,三次発浜原行きの列車を正面方向から撮るために,展望台の上に移動した。ここから眺めると,山腹や川沿いなどのサクラが一望できる。また,展望台そのものが桜に囲まれているような状況だ。Mamiya Universal PressにはMamiya-sekor 100mm F3.5を装着し,撮影の準備を整えた。展望台の周りのサクラをNikon F-301で撮りながら時間をつぶそうかと思っていたとき,それは8時5分ころだっただろうか,今朝,式敷駅で出会ったキヤ191が三次駅の方から戻ってくるのが見えた。それは,尾関山駅には停車せずに通過していったが,その直前にちゃっかりとMamiya Universal Pressのシャッターを切ったことは,いうまでもない。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100VS

三江線のうち,三次駅と口羽駅の間には,1日5往復の列車が運転されている。朝のうちに運転されるのは2往復だけだ。そこにキヤ191の1往復が加わったので,撮影チャンスが単純に1.5倍増になったのであった。


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