撮影日記


2005年11月30日(水) 天気:晴ときどき曇

ポジフィルムの整理

私が,35mm判のマウントの保管・整理に選んだものは,フジカラー販売の「スライドボックス35」である(2000年11月11日の日記も参照)。これは,縦に横に連結していくことができる。引き出し式なので,分類にも好都合である。しかし,これを置いている部屋のスペースを考えると,そろそろ限界である。
 ところで,分類にも用いているため,満杯になっている引き出しもあれば,空いている引き出しもある。そこで,「もうこのジャンルの写真を増やす機会はないだろうな」と思われる写真をまとめたりして,「空き」を増やしてみることにした。
 実は,最近,35mmポジフィルムの消費量は,かなり減っている。そのため,フジカラー「スライドボックス35」を増結するべしかどうかも,迷うところなのである。個人的に35mmポジフィルムの消費量が減少している理由としては,昨年末に一眼レフのディジタルカメラ,「ニコンD70」様をお迎えしたこともあるかもしれない。大伸ばしを前提としない(四つ切程度まで)場合であれば,これでなにも困ることはない。「ネットプリント」サービスを使えば,焼き増しなども気軽に頼むことができる。ところで,半切や全紙などへの引き伸ばしを前提とするなら,35mm判では不安がある。とくに,私が引き伸ばしたい写真は,いわゆる風景写真であり,この場合は,中判や大判フィルムの情報量が魅力なのである。
 その結果,最近,35mm判ポジフィルムは,植えた「花」の接写か,可部線ないし三江線を撮るときくらいしか出番がなくなっている。なお,いつものように念のために書いておくが,私はいわゆる「鉄」ではない。

「スライドボックス35」の整理のために,ここ10年ほどの間に撮った写真の多くを見ることになってしまった。広島市内を撮った写真など,細かくカテゴライズしたいものもあったりするが,そうすると各カテゴリに含まれる写真点数が非常に少ないものになるし,そもそも面倒なので,後日の課題とする(今後もいろいろと取り集めたい分野ではあるが)。
 今回,もっとも整理の対象になったのは,広島県外で撮った写真である。いろいろなところへ行っているが,再び訪れる機会はすぐにはこないだろう,と思われる場所もたくさんある。そういうものをまとめていった。比較的近いところの写真でも,たぶん,もうそこで撮ることはないだろうと思われるものもあった。そういうものも,まとめてしまう。その結果,なんとか4本の「からっぽ」の引き出しを確保することができた。

「オートドライED−170S」の高さを越えた。

ところで,「比較的近いところ」でも「もうそこで撮ることはないだろう」と思われる写真は,たとえば次のようなものである。

一畑電鉄の旧型車。1998年7月撮影。

一畑電鉄は,島根県で宍道湖の北側を通って松江市と出雲市を結ぶ私鉄である。最近,比較的新しい車輌に一新されたが,数年前までは,昭和初期に製造された古い電車も現役で走っていた。なかには,ドアが完全に手動式で,駅に着くと車掌さんがカギを外側から開けたり,発車するときには車掌さんが外側からかけたりするような車輌もあった。そのような「古い機械が現役でがんばっている」のを撮りかったのだが,なにせ中途半端に遠いため,数えるほどしか訪れることができていない。もう,これら古い電車は,現役を退いているため,私が撮りに行くことはないであろう。
 ところで,山陰に行くと,海がきれいである。沈む夕日も美しい。「須佐のホルンフェルス断崖」にも何度か訪れて写真を撮ったものだ。ところで,山陰本線はそんな海岸に沿ったところを走っていることもあり,海を背景にした列車を撮ったこともある。しかし,そもそも山陰まで足を伸ばす機会がめっきり減っており,このような写真を35mm判ポジフィルムで撮る機会も,大幅に減少するであろう。

三隅の「道の駅」より。1998年8月撮影。

最後にもう一度,念のために書いておくが,私はいわゆる「鉄」ではない。


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