2005年11月07日(月) 天気:晴
OM707を使おう
広島市内には,川が多い。川べりの多くは緑道になっており,木が多く植えられている。これらの木も,紅葉がはじまってきた。天気のよい日は,そのような身近な紅葉を眺めながらの散歩も気持ちがよい。
そんなときには,やはりカメラを持ち歩きたい。今日は,なんとなく,オリンパス「OM707」を使うことにした。オリンパス「OM707」は,オリンパスが最初に発売した,レンズ交換式AF一眼レフカメラである。しかし,よく知られているように,このシリーズは後が続かなかった。このあとには,AF機能を取り払った「OM101」というカメラが登場しただけである。
オリンパス「OM707」は,どんなカメラなのだろうか,あらためて見てみよう。
OM707の上面を見る。
軍艦部右側には,1つのスイッチがある。これは電源スイッチだ。向こうにスライドさせると電源がONになり,手前にスライドさせると電源がOFFになる。電源をONにすると,カメラはリセット状態になるのだろうか,レンズが無限遠の位置にセットされる。その先には,リセットボタンがある。
左側には,4つのボタンがある。
1つは,AF(オートフォーカス)モードとPF(パワーフォーカス)モードを切りかえるボタンである。AFモードのときには,シャッターレリーズボタンの半押しでAFが動作する。PFモードのときには,右手側手前にあるレバーを使って,ピントを自分であわせることになる。
2つ目は,フラッシュ撮影時に,絞りをF4に固定するためのボタンである。このボタンの使い道は,よくわからない(ご存知の方があれば,教えていただければ幸いである)。
3つ目は,ワインダーを1コマ巻き上げにするか,連写にするかの切り替えである。
横にある少し大きな4つ目のボタンは,セルフタイマーである。
OM707の背面を見る。
右側に,1つのボタンと1つのレバーがある。
このボタンは,AEロックである。AEを主体とするカメラでは,ごく普通に装備であると言える。
レバーには,2つの働きがある。AFモードのときには,プログラムシフトとして動作する。プログラムシフトとは,プログラムAEによる絞りとシャッター速度の組み合わせを,露光量を変えずに変更するものである。これによって,ある程度,任意の絞りやシャッター速度を選択することが可能になる。
このレバーは,PFモードのときには,パワーフォーカスとして動作する。このレバーを操作することで,レンズのピントリングを任意の位置に動かして固定できるのである。
OM707の正面を見る。
正面には,3つのボタンが見える。それらは,シャッターレリーズボタン,グリップ取り外しボタン,レンズ取り外しボタンである。
なお,レンズに絞りリングは用意されていない。
これで,重大なことに気がつくと思う。このカメラは,レンズのピントリングを手で動かす「マニュアルフォーカス」機能がないのである。また,露出モードは,プログラムAE専用で,露出補正もない。フィルム感度は,DXコードによる自動設定のみである。つまり,レンズ交換こそできるものの,それ以外は,フルオートのコンパクトカメラと同レベルなのである。
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