撮影日記


2005年10月23日(土) 天気:広島市内は曇のち晴

雨の中を佐々部の柿の木へ

昨日の続き。
 大朝から国道261号線を瑞穂へ向かい,県道を経由して羽須美へ向かう。交通量が多くないので,快適に走ることができるルートである。常清滝を訪れるとき(あるいはその帰路)に,ときどきはこちらから回って行って気分を変えてみることもある。このまま行くと,ちょうど三江線の口羽駅に出ることができる。

三江線は,広島県の三次と島根県の江津を結ぶ路線である。いわゆる「陰陽連絡線」として,計画時にはそれなりに重要な路線と考えられていたのかもしれないが,いまはそのような役割を背負っていないようだ。とくに,最後に開通(1975年)した区間(口羽−浜原)は,開通当初から,1日の列車本数はわずかに4往復である。一昨年に廃止された可部線の末端区間(加計−三段峡)の1日5往復よりも少ない状態だ。このような路線に対して,廃止の動きが具体化されない理由としては,1つに,この路線がいちおう全通していることが指摘されている(可部線は,三段峡までで行き止まりだった)。もう1つ,この路線に沿った道路が十分に整備されていないというものが指摘されている。とくに,三次から口羽にかけて沿っている国道375号線は,ところどころ離合が困難な場所もある。ただ,これらの道路は,徐々に改良が進んでおり,完成した後には,三江線に対してどのような判断がなされるであろうか。
 口羽駅に着いてみると,この駅をまたぐかのように,道路の橋脚の工事が進められているところであった。

口羽から香淀,式敷あたりで三江線の列車を撮ったあとは,三江線沿線から離れて,佐々部の柿の木へ向かった。この柿の木は,少し小高いところにあり,枝が見事に広がっている木である。ちょうど,枝には果実がたわわに実っており,撮りごろな状態である。惜しむらくは,ここに来て,雨はともかく風が強くなり(小高い見通しのよい場所だからなおさらなのだろう),見事に広がった枝は,すべてゆらゆらと止まらない〜のである。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 250mm F5, E100VS

そうして,お昼過ぎに広島市内へ戻って来たところ,こちらはたいへんよい天気であった・・・・


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