撮影日記 |
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2005年10月04日(火) 天気:雨ハーフサイズカメラを語ってみる先月末,富士写真フィルム株式会社(以下,単に「フジ」と記載)は,コンパクトカメラの新製品を発表した。コンパクトディジタルカメラや,ディジタルカメラ機能付き携帯電話などの普及にともなって,コンパクトカメラの発売をやめるメーカーも少なくないなかでの新製品の発表は,大きな意味のあるものである。 いまや,カメラというものは,だれにでも簡単に扱うことができ,安価に入手できるようになった。しかし,かつては,使うにはある程度の知識や技術を必要とし,お手軽に購入できるようなものでもなかった。カメラが,多くの人に普及する過程には,いくつかの動きがあったわけだが,ハーフサイズカメラのブームも,大きな動きの1つだったと言えるだろう。 ハーフサイズカメラは,一般的なパトローネ入り35mmフィルム(135フィルム)を使う。そして,17mm×24mmのサイズの画像を,1コマとしてフィルム上に記録する。それに対して,135フィルムを使う多くカメラは,1925年に発売された「ライカA」と同じ,24mm×36mmのサイズ(=ライカ判)の画像を,1コマとしてフィルム上に記録する。ハーフサイズカメラは,1コマの大きさが,ライカ判の半分の大きさであることを意味している。 35mmフィルムは,もともとは幅35mmの映画用フィルムであった。この場合は,フィルムの送られる方向が画面の天地となるように使われている。どちらかというと特殊なサイズに思われるハーフサイズカメラだが,ハーフサイズは35mmフィルムの本来の使い方に近いものといえるだろう。1930年代くらいから,ハーフサイズカメラは,何機種か登場しているようだ。有名なところでは,1938年ころに発売された,アメリカ製の「マーキュリー」がある。このカメラは特殊なカートリッジを使うものだったが,1945年ころに発売された「マーキュリーII」は,パトローネ入りのフィルムを使うことができるようになった。 |
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