撮影日記


2005年09月22日(木) 天気:晴

APSフィルムをスキャンする

先月購入したいわゆるAPSカメラ,フジ「ネクシアQ1」で,実際に撮ってみた。このカメラは,たいへんコンパクトで,軽い。常時持ち歩いても,ほんとうに負担にならない。かつて,小さいことをウリにしていた,110判「ポケットカメラ」よりも,ずっとずっとコンパクトである。また,現在,110判では廉価で迅速な現像サービスを受けることができないが,APSフィルムにはそういうサービスが用意されている。将来にかなり不安のあるAPSだが,現在はまだまだふつうに使うことができる環境が整っている。
 そう考えると,APSの一眼レフカメラに,俄然,興味がわいてくる。具体的には,ニコン「プロネアS」様あたりだ。このカメラなら,すでにもっているニコン様のレンズ等のシステムを流用することもできるし,APSカメラならでわの機能を活かすこともできる。また,コンパクトな一眼レフカメラとしての魅力も大きい。
 今回,フジ「ネクシアQ1」で撮ったフィルムは,ダイソーに現像を依頼した。現像のみであれば,210円で処理してもらえるからである(ネガ現像105円+インデックスプリント105円)。このとき,1つ重大なことに気がついた。

このネガを,どうやってスキャンしよう?

私がいま使用しているスキャナは,EPSONのGT−9700Fという,フラットベッドスキャナである(いわゆるフィルムスキャナではない)。ネガやポジは,ガラス面に置き,蓋に内蔵された「透過原稿ユニット」の光を利用して,読み取るようになっている。ところが,いわゆるAPSフィルム(IX240カートリッジフィルム)は,現像後も,カートリッジにはいったままである。
 とりあえず,ソフマップやアプライドの中古品コーナーを覗いてみた。旧型でよいので,「APS対応」のフィルムスキャナが,安価にころがっていないか,期待したのである。
 期待はみごとに裏切られた。一時期的なものなのかどうかはわからないが,中古のスキャナというものが,ほとんど存在していないのであった。

ならば,しかたがない。カートリッジの,下の画像で示す部分をペン先などで押さえて,カートリッジの蓋を開く。そして,巻き取り軸をくるくる回してやると,カートリッジからネガフィルムがするすると出てくる。これを,スキャナに置いて,読み取るしかない。
 いわゆるAPSフィルムの特徴の1つとして,「ネガに直接ふれる必要がない」というものがあげられる。このような使い方は,その特徴をまったく無視するというか,蹂躪するものである。
 こういう使い方しかできないうちは,「プロネアS」様をお迎えするわけには,いかないだろう(ただし,寄贈していただけるなら,喜んで(^^;)。


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