撮影日記


2005年08月27日(土) 天気:たいへんよい天気。

松本無線でカメラを見つけた

今日は,銀山町で用事があった。そのついでに,夕方,実に何年かぶりに「松本無線」に入ってみた。(一時期,パーソナルコンピュータやアマチュア無線機が整然と展示されていたころもあったが)各フロアとも相変わらず,いろいろなものが埋もれていそうで,じっくり見てみるとおもしろい。4階の「ジャンクセンター」も健在である。3階で,ふとレジの横を見ると「5階売り場」があると書いてある。以前は5階はJARL(日本アマチュア無線連盟)の事務所が入っていて,売り場はなかったはずだ。いつのまにできたのだろう?あまり時間がなかったのだが,これは覗かずにいられない。
 5階の少々奥まったところに「5階売り場」はあった。入ってみると,じつにさまざまなものが置いてある。ちょっと古いレコード,ちょっと古いオーディオ装置,ちょっと古いパーソナルコンピュータ,そのほかちょっと古い業務用機器のようなもの・・・・・大阪・日本橋にあった「スーパービデオ」というお店(まだあるのだろうか?)をなんとなく,髣髴とさせてくれた。
 なにかおもしろいものがないか見てみると,ちょっと古いポケットラジオがたくさんはいった箱がある。値段は1台300円くらいからだ。なるほど,カメラ店なら古いコンパクトカメラがこういうところにころがっているわけだが,松本無線なら,古いポケットラジオがこういう扱いを受けることになるわけか。
 さらに店の奥で,棚に雑然と並べられた商品を眺めていると,1つの物体が,目に飛び込んできた。

これは,もしや・・・・

ケースに入っているのでよくわからなかったが,手にとってみると,それは間違いなく,

ナショナル ラジカメ (C−R3)

である。

 

「ラジカメ」は,その名の通り,「ラジオ」と「カメラ(110判)」が一体化された製品である。旅行などのときに携帯しておきたい「ラジオ」と「カメラ」が1つにまとまった製品だから,これはきっと便利なものかもしれない。が,なんといっても,あまりに大きいのである。これなら,普通のポケットラジオと110カメラを持ち歩いた方が,荷物はきっとコンパクトにまとまるだろう。

さて,この「ラジカメ」が発売されたのは,いつごろのことだろうか?ナショナル(松下電産)の商品は,「日本カメラショー」のカタログには載っておらず,「写真用品ショー」のカタログに載っている。参照してみると,1980年および1981年の「写真用品ショー」カタログに,「ラジカメ C−R2」が掲載されていた。今回入手した「ラジカメ C−R3」は,これとはデザインが少し異なり,カメラ部が「フィルム電動巻き上げ」に機能強化されている。発売は,「ラジカメ C−R2」のあとなのだろう。
 つづいて,1982年の「写真用品ショー」カタログを参照してみた。そこからは「ラジカメ C−R2」は消えていた。そして,ポケットカメラは,電動巻き上げの「CN−1」と「CN−2」が掲載されていた。となると,このころに「ラジカメ」も電動巻上げ化されたものと思われる。さらに翌年1983年の「写真用品ショー」カタログも参照した。
 そのあと,ずっと参照していったが,「ラジカメ C−R3」の姿はどこにも掲載されていない。カタログに掲載されなかった事情は,どんなものがあるのだろうか?

この日,松本無線に寄る前に,的場町も巡回してきたのだが,そのときのお話は,後日あらためて。


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