撮影日記


2005年08月26日(金) 天気:晴れ。台風は関東直撃。

こんな夜中に新品カメラを買った

ある夜中。突然,アルカリ単3乾電池が必要になった。いつもならダイソーあたりで安く売られているものを買うのだが,すでにダイソーは閉店している時刻である。こんなときは,ドン.キホーテに行ってみるしかない。そして,店内をいろいろと探した結果(この過程が楽しいと言われているが,急いでいるときには極めてわずらわしい(^^;),4本パック99円というものを見つけたので,これを買うことにした。そして,フジ「nexia Q1(ネクシア キューワン)」というカメラが山積みされているのも見つけてしまった。私はいまだにAPSカメラを1つももっていないので,試しに買ってみることにした。
 ま,こんな夜があっても,たまにはいいだろう。

nexia Q1

APSコンパクトカメラとしては,1996年に登場したキヤノン「IXY(イクシ)」シリーズが有名であろう。「IXY」は,カメラの小型軽量化を徹底しておこない,外装にはステンレス合金を使用して高級感をもたせ,たいへんな人気になったカメラである。ネックストラップでカメラをアクセサリのように身につけるという流行をつくったのも,この「IXY」ではないかと思われる(「IXYを着よう。」というキャッチコピーが使われていた)。
 一方,「nexia」は,1999年から登場した,フジのAPSコンパクトカメラのシリーズである。「nexia Q1」の(日本での)発売は2001年11月で,その特徴は,丸みを帯びたボディデザインにある。さらに,上の画像のパープルのほか,シルバー,ブルーのメタリックカラーのバリエーションが用意された。さらに,ネックストラップを標準付属品とし,重量は120g(電池別)ときわめて軽く(初代「IXY」の2/3),とくに女性ユーザの獲得をめざしていた。
 もちろん,価格的にも買いやすいものとなっており,実売価格は5000円程度であったという。その後,2002年12月にデザインを少し変更してさらに軽量化(110g)された「New nexia Q1」が登場している。

「nexia Q1」はたしかにオシャレっぽい外観をもっているが,カメラとしての性能は,あまりこだわったものではないようだ。オートフォーカス機構をもつが,露出は固定(シャッター速度1/100秒)である。最短撮影距離が0.6mであることは評価できるが,オートフォーカスのステップ数は少ないように感じる。APSならでわの,フィルム途中交換機能ももたない。搭載されたレンズは,2群2枚構成のものだが,焦点距離は22mm(ライカ判での28mmに相当)という広角レンズになっている。このあたりの仕様は,たとえば「自分撮り」などもできるように配慮されたものではないだろうかと思う。
 「nexia Q1」および「New nexia Q1」は,女性にアクセサリ感覚で身につけてもらうことを意識したのだろうか,カラーバリエーションが多いことも特徴的である。しかし,APSカメラは売れにくかったのだろうか,ドン.キホーテで安価に山積みされることになったようだ。
 APSカメラの人気が出なくなった原因の1つには,コンパクトディジタルカメラの高性能化があげられているが,2005年2月には,「nexia Q1」と同様のボディデザインをもったディジタルカメラ「Q1 digital」が発売されている。


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