撮影日記


2005年07月30日(土) 天気:曇ときどき雨

110(ワンテン)フィルムを使う

さっそく,「ハリネズミカメラ」を使ってみた。まず,この小さいことは,非常に高く評価することができる。持ち運びの際に,まったく邪魔にならないのである。いつも携帯しておきたいカメラは,これくらいのレベルに達してもらいたいものだ。
 しかしその操作性は,極悪である。撮影時には,ファインダーを起こす(このとき同時に,レンズバリアが開く)必要があるのだが,この動きがまったくスムースではない。また,このファインダーはただの「枠」である。スポーツファインダーのような基準となる指標もないので,まったくフレーミングの役には立たないのである。
 なんとなく,「まともな」110カメラが欲しくなるのであった。

およそ1週間ほどかかって,24枚撮りフィルム1本を撮りきることができた。
 撮り終わってさっそく,横川駅前のオクダカメラに同時プリントに出してみた。7月25日(月)のお昼のことである。「ハリネズミカメラ」をくれた大阪の友人は,梅田のヨドバシカメラに同時プリントに出して,仕上がりまでおよそ10日かかったという。だからこの仕上がりも,少なくとも8月になってからだろう,とのんびりかまえていた。ところが,29日(金)の夕方に,仕上がったという連絡をいただいた。思っていたよりも,ずいぶんと早い。
 そして,今日,受け取りにいったのである。

「ハリネズミカメラ」のピントの山は,2mないし3mくらいのところにありそうだ。遠景の描写は,まったくダメといえる。像の分離が悪いのか,色はべたっとした感じで,そのかわり,こってりした印象を受ける。ふつうの撮り方には全然向いていないカメラだが,被写体を選べば,おもしろい絵ができるかもしれない。

photos by harinezumi camera

110判の問題点としては,小さすぎる画面サイズというものがある。今回使ったフィルムはフジ「スーパーG100」であるが,これでもこの粒状性だ。コダック「ゴールド400」だとどうなるか,想像するだけでガクガクブルブルである。しかし,もしかするとそれがかえって,印象的な絵を導き出してくれるかもしれない。
 「まともな」110判カメラを買うことはせずに,「ハリネズミカメラ」でもうちょっと遊んでみるのが,おもしろそうだ。ただ,今度から現像の依頼は「現像のみ」とさせていただく。現像料は525円だったが,プリント単価が少々高かった。


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