撮影日記


2005年06月01日(水) 天気:晴

D70sとD70

2004年3月に発売されたディジタル一眼レフカメラ「ニコンD70」様を,2004年12月にお迎えした。そして,2005年4月に,その改良機「ニコンD70s」が発売された。発売からわずか1年での,次期モデルの登場である。現在のディジタルカメラは,パーソナルコンピュータの周辺機器のような性格もあるので,このような頻繁なモデルチェンジは想定の範囲内ではあったが,実際に新製品が出てくると,少し残念な気もする。
 これまでD70を実際に使ってみて,特別に不便だと感じた点は少ない。現在,他のカメラで撮っている被写体を,すべてD70で対応しようと思えば,いろいろな不満が出るのは明白であるが,今までD70に求めていた範囲のものは,とりあえず満たされている。
 D70は,次のような場面で使いたくて,購入したのである。

  1. 室内で小物を撮る。
  2. 記念写真,記録写真などを気軽に撮る。

もちろん,不満がまったくないわけではない。その1つに,ケーブルレリーズが使えないことがある。室内で小物を撮る場合,ケーブルレリーズが使えると好都合である。別売のワイヤレスリモコンを使うという手もあるが,今のところ,三脚に固定したカメラのシャッターレリーズボタンを直接操作することで十分に対応できているので,ガマンしておく。
 もう1つ,内蔵フラッシュの照射角度に不満がある。カタログ上では,「20mmレンズまで対応」することになっているが,D70レンズセットに含まれるズームレンズの広角側は,18mmである。であれば,内蔵フラッシュも18mmレンズにまで対応して欲しかったし,それが難しければ,レンズの広角側を20mmにしておいてほしかった(もちろんその分,市場価格を安くしてほしいが)。
 ところで,ニコンの発表内容によれば,4月に登場したD70sは,これらの2点に対応している(ケーブルレリーズではなくリモートケーブル)。さらに,「AF性能のアップ」という改良も加えられている。D70に細かい改良が加えられて,D70sとして,1つの完成されたカメラとなったことであろう。

同時期に,D70のファームウェアのバージョンアップの連絡がきた。オンラインでバージョンアップのデータを取り寄せ,カメラ内部のプログラムを改良してくれるのである。ところで,D70sのAF性能は,部品そのものの変更によるものではなく,ソフトウェアの変更による性能アップだということである。そして,D70のファームウエアをバージョンアップすることで,D70のAF性能が,D70sと同等のものになるというのである。これは,ディジタルカメラがパーソナルコンピュータの周辺機器的なものであるという面における,1つの長所といえるだろう。
 ファームウェアのバージョンアップにより,AFというこの種のカメラの基本性能といえる部分は,新機種と同等のものになった(もっとも,従来の性能でも,私が使う場面においては問題なかったのだが)。ディジタルカメラは,製品の陳腐化も速いが,その一方で,ある程度までは,こういうバージョンアップで新機種に近い環境が提供される可能性もある。

ということで,私なりの結論。

D70は,ちょうど「買い時」なディジタルカメラでした。

・・・と,日記には書いておこう(笑)。


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