撮影日記


2005年05月16日(月) 天気:晴

ヒナゲシは知らない

朝,明るくなるのが,早くなってきた。また,春から初夏にかけては,身近なところにもさまざまな木や草の花が見られるようになる。だから,いつもより少し早起きして,それらの写真を撮ってみよう。
 最近,オレンジ色のケシの花が,目立っている。
 ケシは,その花も可憐であるが,下を向いている蕾の姿も美しい。近づいてみると,この表面には毛が密集していることがわかる。ちなみに,麻薬の原料となり得る種類のケシには,このような毛が生えていないそうだ。ケシは,園芸用に好まれることもあるが,基本的に荒地に強い植物なので,公園の片隅などで見かけることの方が多いかもしれない。

Nikon F3, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S, EB

つまり,ケシにはさまざまな種類がある。
 ここに咲いているこのケシは,なんという種類なのだろうか?
 図鑑などで調べてみると,このような小型のケシとしては,いわゆる「ヒナゲシ」と「シベリアヒナゲシ(アイスランドポピー)」が該当しそうである。今ひとつはっきりした区別がわからないのだが,茎の途中で枝分かれして花をつけているものが「ヒナゲシ」であり,地面から直接,花の茎が伸びているものが「シベリアヒナゲシ」になるらしい。ということは,ここに咲いているのは「ヒナゲシ」でよいのかもしれない。
 しかし,実際のところは,まだよく知らない。

Nikon F3, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S, EB

このような身近な花を撮るときには,マクロレンズがあれば,なにかと好都合である。花を接写することは,花を大きく写すというだけでなく,背景を省略しやすい,すなわち余計なものが写りこまないというメリットがある。
 マクロレンズは,焦点距離50mmくらいの標準マクロとよばれるものと,焦点距離100mmくらいの中望遠マクロとよばれるものが,使いやすいとされる。ニコン様の「おもしろレンズ工房」という,簡便なしくみのレンズセットに含まれるマクロレンズも,焦点距離120mmの中望遠マクロである。ヘリコイドのしくみがあまりに簡便なので,ピント合わせが難しく感じることもあるが,そこそこ立派に写るから,楽しい。
 「おもしろレンズ工房」の120mmマクロレンズは,2群3枚構成である。その後群レンズをはずし,前群を裏返して取り付けると,1群2枚構成の90mmソフトレンズとして使えるようにもなっている。

Nikon F3, AMUSING LENSES Macro 120mm F4.5, EB

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