撮影日記


2005年04月23日(土) 天気:晴

Lomographyという流行に
いまさら影響されてみる(4)

「写真趣味」と「カメラ趣味」は,似て非なるもの。
 されど両立可能なもの。
 そして,相互補完できるもの。

「写真趣味」も「カメラ趣味」も,「カメラ」という物体の存在がなければ成立しない。したがって,「写真趣味」と「カメラ趣味」は,一見,似ているように見える。しかし,写真趣味におけるカメラは「手段」であるのに対し,カメラ趣味におけるカメラは「目的」である。したがって,内容としては非なるものとなる。似て非なるもの所以である。
 物体としての「カメラ」は,それを写真を撮るための道具として使うこともできるし,収集などの目的物として使うこともできる。「撮るために入手したカメラ」「集めるために入手したカメラ」だけでなく,「撮るためにも使うし集める対象でもあったカメラ」があってもいい。両立可能な所以である。
 「カメラ趣味」には,単に収集するだけではなく,収集したカメラがどんな描写をするかに興味の比重が高い場合もある。そんな人は,「作品」にもなり得るレベルの写真を撮る必要に迫られる。また,写真の「作品」をつくるのに,カメラのことをなにも知らないよりは,知っている方が都合よいこともあるだろう。相互補完の所以である。

問題となるのは,この2つの趣味の区別がつかない人たちが存在する場合と,どちらか片方だけの趣味をもち,もう片方の趣味を否定したり邪魔したりする人たちが存在する場合である。どちらも,1つの趣味として,相手の領域を邪魔したりせずに楽しむことができれば,なにも問題ないのである。

私は,両方の趣味をもっている(笑)。
 今回,ちょっと興味をもってしまった「POP 9」などのLomographyの「おもカメ」は,「カメラ趣味」がきっかけである。もっとも,カメラ趣味をきっかけに使いはじめ,それを作品つくりに活用するようになったカメラは,今のところ,そう多くはない。

POP9 sample photo

そして今,あらたな興味の対象は,Lomographyの「アクションサンプラー・フラッシュ」である。私への寄贈は,大歓迎である(笑)。


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