2005年04月22日(金) 天気:晴
Lomographyという流行に いまさら影響されてみる(3)
さっそく「POP 9」の試し撮りをはじめてみた。
「POP 9」のパッケージには,フィルムが1本含まれていた。これが,「Made in E.U.」とだけ記載された,メーカー不明の感度800のネガカラーである。現像すれば,メーカー名がわかると思うが,たぶんアグファ製ではないかと想像する。とりあえず,付属していたフィルムの使用は後にして,使う機会を逸し続けていた,「KODAK PORTRA400BW」を使うことにする。
ちなみに,アグファは昨年夏に,一般用写真フィルム事業を本体から切り離す(分社化の)方針を発表した。ディジタルカメラの普及にともなって,フィルムの需要が減っていることの影響なのだろう。
「POP 9」を正面から見ると,レンズが3列×3行に並んでいる。裏蓋を開けてみると,きちんと仕切りがされていて,同じ画像(厳密には視差があって,まったく同じではないわけだが)をライカ判の1コマに9枚写しとるようになっていることがわかる。
そこで,どんな写真が,このカメラらしいものになるだろうか考えた。
まず,9つの画像のうち,いくつかの「色が違う」というものをつくるとおもしろいと考えた。そのためには,正面のレンズのいくつかに,色セロファンのようなものをかければよいだろう。ただ,あまり濃いものをかけると,露出がばらばらになってしまう。適切(かつ安価)なものをみつけてからの実験になる。
次に考えたのは,形状的なおもしろさである。9つの画像が並ぶことで,なんからの幾何学的な模様のようになれば,おもしろいだろう。
そこで,試し撮りの最初の1本としては,モノクロフィルムを選択したのである。
取り扱い説明書によれば,「POP 9」のレンズは,24mm F11だという。24mmというと,かなりの広角レンズと思われるかもしれないが,画面面積はライカ判の1/9なので,むしろ長焦点気味の視野になるのである。
この,長焦点気味というのは,「POP 9」には適しているかもしれない。同じ絵柄を多数並べて1つの絵にするなら,1つ1つの絵は,できるだけシンプルなものがよいだろう。狭いと感じるくらいで,ちょうどよい。
さて,なにを撮りにでかけてみようか……。
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