撮影日記


2005年02月27日(日) 天気:晴

1000mmレンズで太陽を撮ろう

「これから写真をはじめようと思います。どんなカメラを買えばよいですか?」
という質問があったとする。あなたは,彼(彼女)に,次のどちらをおすすめするだろうか?

  • 1 AF機+Wズームセット
  • 2 メカニカル式マニュアル機+50mmレンズ
  • 1をすすめる人は,次のような点を重視しているだろう。

  • 失敗なく写すことができる。
  • まずは,写真を撮る楽しさを体験すべきだ。
  • いろいろな焦点距離のレンズを体験することができる。

    一方,2をすすめる人は,次のようなことを重視しているだろう。

  • 露出やピントのことがわかるようになる。
  • 失敗を通じて,はじめて上達する。
  • 足で構図をつくることを体感できる。
  • カメラが末永く使える。
  • 単焦点レンズの描写は文句なし。
  • どちらも,それぞれの方法における重要なポイントだ。だから,どちらが間違っているともいえない。あとは,指導してくれる人やいっしょに勉強していく仲間の考えにあわせればよい(指導してくれる人や仲間がいることは,けっこう大きなポイントだと思う。)

    さて,上記の2をすすめる人,すなわちズームレンズは初心者に適さないと考える人は,「足を使って構図を決めろ」と主張する。これはどういうことかというと,「安直にズーミングで構図をつくるな」ということである。すなわち,写したい範囲がファインダーに入りきらなければ,ズームリングをワイド側にまわすのではなく,後ろに下がってみるとか,アングルを工夫してみるとか,全体を写しこむことを考えずに必要なところだけを切り出してみるとかを考えろ,ということである。逆に,もっと大きく写したい,というときには,安易に望遠レンズを選択せずに近づいてみろ,などと主張するのである。
     では,どういうときに望遠レンズを使えばよいというのだろうか?1つは,圧縮効果を重視したいとき,もう1つは,どうしても近づけない被写体を撮るとき,と主張するだろう。

    さて,先日いただいた1000mmレンズであるが(2005年1月16日の日記を参照),そのあまりにもの視野の狭さと暗さのために,なかなかよい使い道が思いつかない。そんなとき,ある掲示板において次のような助言をしてくれる人があらわれた。

    1000mmをもっているなら太陽を撮れ。

    なるほど,太陽であれば,「どうしても近づけない被写体」だから,わざわざ1000mmレンズを使う価値もあるだろう。また,非常に明るい被写体なので,レンズの暗さも気にならないことになる。実際には,日の出や日の入りを撮ることになるわけだが,画面に大きく写る太陽は,たしかに迫力があるかもしれない。

    さっそく,夕日を撮りに行くことにした。残念ながら,いまのところ,自分にとっての「朝日」や「夕日」を撮る場所をもっていない。そこで,別の目的で撮っておきたかった,音戸の瀬戸に行くことにした。

    CONTAX RTS, SIGMA MIRROR TELEPHOTO 1000mm F13.5, GOLD100

    1000mm F13.5というレンズは,夕日を撮るのにちょうどよいレンズかもしれない。ということは,このままヤシカ製CONTAX RTSは,私にとって「太陽撮影専用機」になってしまうかも……。


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