撮影日記


2005年02月08日(火) 天気:曇ときどき晴

緑のRTS

せっかくいただいた,ヤシカ「CONTAX RTS」であるが,ヤシカMLマウントのレンズが,シグマのミラー1000mm 13.5だけ,というのでは,さすがに使い道がない。そんなとき,とりあえずの強い味方は,タムロン・アダプトールシリーズである。幸い,同時にいただいたタムロンSP500mm F8にはヤシカMLマウントがついていたわけで,すでに所有していたタムロン・アダプトールシリーズのレンズが,すぐに活用できる状態になった。
 しかし,CONTAX RTSをすぐに使うことはできなかった。なぜなら,貼り革がベトベトになっていたのである(だから,譲っていただけたわけだが)。ちょっとねばつく程度ならいいのだが,カメラをかまえると手に黒いものがべっとりと付着する状態なのである。
 ということで,すなおに革を貼りかえることにした。

こういうとき,もとと同じような革を貼ってもおもしろくない。そこで,個人的に好きな,スエードを貼ってみることにした。こういうことに使う革は,すなおに東急ハンズで物色する。以前,「ヤシカフレックスC」(Yashicaflex C)の革を貼りかえたときは,目だつように薄いブルーの革を選んだが,今回はCONTAX RTSに似合いそうに思えた色として,濃い緑色のスエードを選んでみた。
 そして,緑色になったCONTAX RTSに,TAMRON 35-70mm F3.5 (17A)をつけてみた。
 うーむ,なにか物足りない。
 そうだ,このレンズも,緑色にしてみよう♪
 幸い,このレンズは2本あったので,そのうち1本のピントリングのゴムをはがし,同じ,緑色のスエードを貼ることにした。
 こうして,「緑のRTS」が完成したのである。

シグマ1000mm F13.5の試し撮りをする前に,完成した「緑のRTS」の試運転をおこなってみた。いつものように,太田川放水路の土手を散歩してみる。山手橋は,最近,新しく架けかえられた。ここにある信号機には,緑色のストライプの枠といえばいいのだろうか,こういうものがついている。

YASHICA CONTAX RTS, TAMRON 35-70mm F3.5, GOLD200

この枠は,以前はどこの信号機にもふつうに見られたものと思うが,最近はめったに見かけることがなくなったように思う。この枠には,なにか意味があるのであろうか?この信号機そのものは,新しいLED式のものに変更されているので,信号機を交換するたびにこの枠のついた信号機が減っていった,という事情でもなさそうな気がする。

ところで,河原に降りてみると,ハトがたくさんいた。ファインダーを覗きながら,ハトに近づいていく。ある程度まで近づくと,飛び立つ。その瞬間にシャッターを切る。こういうときの応答のよさは,CONTAX RTSのよいところなのかもしれない。

YASHICA CONTAX RTS, TAMRON 35-70mm F3.5, GOLD200

以前,CONTAX RTS2をはじめてさわったとき,シャッターレリーズボタンの応答があまりにも速すぎて,「とても自分には使えない」と感じたものである。初代CONTAX RTSは,そのへん,ちょうどよい感じである。ただし,「シャッターボタン半押し」という操作になれた身には,ときどき不要なシャッターを切ってしまうことがあるのは,否定できない。


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