撮影日記


2004年05月02日(日) 天気:くもり

写真展をやろう (2)

「通りすがり」の期待できる会場

写真展は,この2日間でおよそ70名くらいの方にご来場いただけた(正確には数えていないのだが・・・)。もう少し,多くのご来場があれば,誰もいない寂しい時間帯はなかったのだろうと思われるのだが。
 お客さんにはアンケートもお願いしたのだが,これも40件以上のご回答をいただけた。その質問事項の1つに,「この写真展をどこで知ったか?」というものを用意していた。そして,回答のおよそ1/3が「通りすがりである」というものであった。会場に選んだ,西区民文化センターのギャラリーは,横川駅から徒歩5分程度で,立地条件はよい。ギャラリーの正面は図書館であり,開館中は人の出入りが多い。さらにギャラリーの隣はホールである。ホールでイベントがあれば,その前後に多くの人が通ることになる。つまり,「通りすがり」のお客さんを期待できる場所なのである。当日,ホールで大きなイベントがなかったのは残念であるが,「通りすがり」の入場者の割合が決して小さくなかったことは,期待通りであったと言えるだろう。
 そして,お客さんのほとんどが,かなりの長時間,会場内に滞在してくださったことも,ここに記しておきたい。「通りすがり」であれば,ちょろちょろっと覗いてささっと帰られる方が多いかもしれないと思っていたが,いかに「通りすがり」とは言え,「写真展」という看板を見て入ってくださる方は,やはり写真に関心のある方であり,それだけじっくりと見てくださったのであろうと思う。このアンケートも,これからゆっくりと読み返し,今後の糧にしていきたい。

展示のあり方

今回の写真展は,グループ全体での統一されたテーマなどを設けず,各自のミニギャラリーの集合体のような形式をとることにした。そのため,作品のサイズも額縁など展示方法もバラバラである。この点については,会場の作り方という面で,工夫が必要なところであると思う。それぞれのコーナーの範囲や,それぞれの空間の演出など,明確にする必要があるだろう。
 ところで,展示する写真のサイズであるが,このようなそれなりのギャラリーに展示するのであれば,基準は「全紙」であろうと感じられた。写真の内容にもよるだろうから,絶対的に大きいほどよいとは言えないのだが,会場の空間の大きさに対しては,「四切」の写真はかなり小さいと言える。
 私は今回は,「全紙」の写真(可部線)と「半切」の写真(三段峡)を展示したが,結果として「半切」にしたのは失敗だったと考えている。こういう広い会場にはやはり小さく,自宅など狭いところに展示するには大きすぎるのである。すべて「全紙」にすべきであった。ただし,「全紙」の写真や額縁を,自宅に収納するには,それなりの空間が必要である。これも悩ましい問題である。

受付のあり方

今回の写真展では,「お客さんとメンバーの区別がわかりやすいように」という考えで,全員がダーク系のスーツを着用した。ところが,さほど多くのお客さんが集中するわけでもなく,少なくとも今回は,そこまでの「区別」は必要なかったかも知れない。また,こういう風体で「受付」に数人が並んでいると,なにかの「営業活動」に見えそうで,客足を遠のかせてしまったような気もする(そうでなくとも,「威圧感がある」というアンケートの回答もあった)。次回は,受付に威圧感が出ないような工夫が必要だろう。
 1日目の夕方に,天井から謎の水漏れが発生するというトラブルもあったが,西区民文化センターのギャラリーは,会場としてけっこう「いい」と思う。
 試行錯誤でおこなった写真展であるが,これは来年以降もおこなっていきたいものだ。


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