撮影日記


2004年05月01日(土) 天気:くもり

写真展をやろう

写真は見せてこそ価値がある

写真の楽しみ方にもいろいろあるだろう。しかし,写真というもののもつ「力」というものを,「記録」と「伝達」にあると考えるなら,撮った写真は,多くの人に見てもらわなければ意味がない。写真を多くの人に見てもらう方法にも,いろいろなものが考えられる。それらのなかで,オリジナルに近い状態のものを見てもらうことができるものとしては,写真展をおこなうという方法が考えられる。
 写真展といっても,いろいろな形があるだろう。ギャラリーなどに応募し,審査を受け,認められてはじめて,そこでできるような写真展もあれば,行きつけのお店の壁などにちょこっと展示させてもらうような写真展もあるだろう。
 最近,写真展を開くことを思いついたのだが,今回はとにかく,まず一度やってみようじゃないか,という気分である。そこで,もっともとっつきやすいのではないかと思える方法を使うことにした。数人の仲間を募り,有料の会場を借りて,集団で写真展を開いてみることにしたのである。なお,この集団は「新・広島お気軽写真クラブ(HOP-II)」と名乗ることにした(2004年1月17日の日記も参照)。

グループ展のあり方とは

ところで,一般的に「グループ展」という形をとる場合は,そのグループ全体においてなんらかの統一されたテーマにもとづいておこなわれることが多いであろう。今回はそうではなく,参加した各人が,それぞれの割り当てられた空間において,それぞれの写真を展示するという形にしてみた。統一されたテーマで作品を集めることは容易ではないという事情もある。しかし,「新・広島お気軽写真クラブ」は,写真展を目的に集まった集団であり,各人がとにかく「写真を展示したい」という動機を持っているのである。1人や2人で,それなりの会場を作品で満たすことは,容易ではない。だから,集団でやってみよう,という発想なのである。
 したがって,内容も形も,各人バラバラである。それは悪いことだろうか?「グループ展」という1つの大きな「作品」をつくることが主目的であれば,根本から間違っていると言われても当然である。そうではなく,参加各人のそれぞれの作品発表の場が,集まっただけである。
 とはいえ,次回以降は,もう少し,形式的に合わせる面があってもいいのかもしれないなとは感じた・・。

2日間だけですが

そして,いよいよ,写真展の当日となった。会場は,広島市の西区民文化センターのギャラリーである。会期は,本日5月1日(土)と,翌5月2日(日)の2日間のみである。参加メンバーの仕事の都合上,週末くらいしか日程がとれないのである(できれば1週間くらいは連続して開催したいものである)。今日は,9時から会場作りをはじめたが,予定していた12時になっても,会場は完成しなかった。結局,開場できたのは13時くらいになり,20時までおこなった。この間,入場してくださった方は30名くらいであったが,ほとんどの方が,実にゆっくりと時間をかけて写真をみてくださっていたようだ。とはいえ,誰も入場者のいない時間帯もあったりして,寂しい思いもしたものである。
 とりあえず,初日の反省点としては(いろいろとあるが),事前の広報活動が不十分だったということが言えるだろう。なので,急いでここで広報している(笑)。もっと早くから,この「撮影日記」でも広報しておけば,もう少しは来場者が多くあったかもしれない。
 展示している写真は,風景,動物,人物など,多種にわたる。「統一されていないこと」を「問題点」ととらえることもできるが,少なくとも今回は,「いろいろなジャンルの写真があるので,誰にでも興味のもてるジャンルの写真があること」を「利点」であるととらえてみたい。


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