撮影日記


2004年02月09日(月) 天気:晴

ニコンFMに異常発生

メカニカルカメラの安心感

今年は,例年になく寒い日が続くような気がする。正確に統計を確認したわけではない。印象として,今年は寒い。そして,雪もよく降ると感じる。しかし,本来,冬はこれくらい寒くあり,雪が降るべきなのかもしれない。
 また,例年,この時期は仕事が忙しいのだが,今年は少々余裕がある。そのために,写真を撮りにでかける機会も多い。この冬は,雪や氷に覆われた常清滝を何度も訪れることができた。
 寒いといっても,このあたりではせいぜいマイナス2〜3度くらいである。それくらいの低温であれば,電池の性能にも影響はさほどないとは思う。しかし,寒いところで撮影するときには,電池の必要がないカメラを使いたいと感じる。実際に撮影する場合は,AEなども使える,電池が必要なカメラが便利なのであるが。

ニコンF3は電池喰い

私が使っている,35mm一眼レフのうち,ニコンF3は電池の消耗が早いという印象がある。だから,先月も,常清滝に連れて行くのはやめようと思った。そこで,かわりに持ち出そうと考えたのは,ニコンFMである。私にとって,もっとも付き合いが長く,もっとも信頼できるカメラである。比較的小型軽量である点も,ありがたい。ただ,しばらく使っていなかった。最後に使ったのは,11月30日の可部線撮影のときである。ニコンFMには,普段,モータードライブを装着した状態でオートドライに収納している。モータードライブを外し,空シャッターを切ってみた。シャッターレリーズボタンが,妙に重い。どうしたのかな?と思いながら,ボタンを押し込んだ。
 カシャ
 シャッターは正常に切れた。しかし,シャッターレリーズボタンが戻ってこない。前に使ったときには,異常はなかったはずだ。いや,11月30日に可部線を撮影したときは,モータードライブを付けたままだったから,気がつかなかったのかもしれない。その前に使ったのはいつだっただろう?
 ともあれ,正常に動かないのではしかたがない。ニコンF3を持って行ったのであるが,常清滝の撮影は,マミヤプレスやタチハラフィルスタンドでの撮影が主となり,ニコンF3はどちらかというと三江線の撮影が主になった。三江線を撮るのは,やはりAEの使えるカメラが便利かもしれない。

ニコン様の自然治癒力?

現像からあがってきたフィルムの整理も一段落ついたところで,ニコンFMの修理?に挑むことにした。症状だが,ケーブルレリーズを使えばシャッターは正常に動作し,モータードライブを使っても問題はない。純粋に,シャッターレリーズボタンがどこかにひっかかっている状態である。
 いろいろと動きを確認したが,やはり軍艦部を分解してみるしかない,と判断した。そのとき,引っ込んだままだったシャッターレリーズボタンが復帰した。シャッターレリーズボタンの根元あたりを軽く押さえると,復帰したのである。もしやと思い,軍艦部を止める3本のネジを調べると,どれも微妙に緩んでいた。これらを締めなおすと,シャッターレリーズボタンはちゃんと動くようになったのである。
 ニコンFMとの長い付き合いのなかで,トラブルが皆無だったわけではない。裏蓋は少々歪んでいるのか,建て付けが悪い。プラスチック製のプレビューレバーは,数年前に折れてしまった(その後,壊れたFMから部品を譲っていただいて直した)。その前には内部に砂が入ったのか,巻き上げなどのたびにジャラジャラ音がしていたこともあったが,それはいつの間にか直っていた。自然治癒力があるのか?(笑)


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