撮影日記


2004年01月24日(土) 天気:晴ときどき雪

寒波襲来

常清滝へ

週の後半から,強い寒気が,日本列島の上空に入り込んできた。日本海側,山間部だけでなく,太平洋側の平野部でも大雪になりそうな天気である。そして,気温が下がる。今回の寒気は,かなり規模が大きいようで,週末にも十分に気温が下がることが予想された。今年も,常清滝が凍りつく時期になったのである。
 朝5時ころに,自宅を出発して,常清滝へ向かった。国道54号線は,可部あたりから,路面が白くなっていた。そして,上根バイパスあたりからは,ところどころ凍結した路面が見えてきた。気温はマイナス2〜3度くらいである。ふだん,常清滝へ向かうときは,吉田から県道を通り,美土里町を経て高北広域農道を通って,式敷から国道375号線へ抜けるルートを使う。国道54号線がところどころ凍結した状態であれば,このルートは起伏がかなりあるので,かなり慎重に通行しなければならないと考えられた。そこで,国道54号線を進み,布野村から作木村に入る道を使うことにした。
 国道54号線も,三次へ近づくにつれて,凍結した部分が多くなってきた。気温はマイナス6度くらいになっている。布野村の中心部を過ぎて,作木村へ入るトンネルへ続く道は,積雪して凍結していた。トンネルを出てから,常清滝の駐車場までの長い下り坂も,ずっと凍結していた。雪道走行の原則として,「急」のつく運転を避け,慎重にくだっていった。

完全に凍結はしていなかったけど

常清滝の駐車場には7時前に到着した。空がそろそろ明るくなりはじめている。軽く朝食を済ませるて,滝へ向かって歩きはじめた。道には雪がかなり積もっており,凍結している部分もある。いつものように,安物の登山靴(防水スプレー済)に軽アイゼンをつけ,スパッツで足元を固めて進んでいった。さくさくと,軽アイゼンが雪に食い込む音が気持ちいい(が,ちょいと疲れる)。機材は,マミヤプレス(レンズ3本:75mm, 100mm, 250mm)と,ザ・プロフェッショナルである。
 常清滝は,完全には凍結していなかった。しかし,今まで見た中で,もっとも大規模に氷がついていた。もう1日早く訪れていたら,もっと凍り付いていたかもしれない,という気がする。現地は寒かったが,風がほとんどなく,ほどほどに歩いてきたこともあってか,暑いくらいに感じた。しかし,素手で三脚を触ると,気温の低さを痛感するのであった。
 8時半ころに常清滝の撮影を中断し,口羽駅へ行った。作木村という地域を,これまで何度も訪れていながら,そこを走る「三江線」というローカル線をこれまでほとんど撮影しなかった。今年は,これを少し撮ってみようという気になったからである。当面は,かつて「三江南線」とされていた,「三次」と「口羽」の間だけを撮ってみることにするが・・・・。

上り坂は厳しい

口羽駅付近での撮影後,ふたたび常清滝に戻った。今度は,ニコンF3(500mmレンズ)とタチハラを持って行った。朝と違い,多くの人と出会った。やはり,こんな日には,撮影に来る人は,少なくないようだ。天気もよく,気温はぐんぐん上昇しているようで,滝の氷もどんどん溶けているようだった(それでもまだ,大規模に,凍った部分は残っている)。
 常清滝の撮影はお昼頃に切り上げ,最近,気になっている,佐々部の柿の木を見に行った。枝に残った柿の実と雪との組み合わせが(ありきたりであるが)絵になるかもしれないと思ったからである。柿の木のあるところへは,やや急で狭い坂を上らねばならない。道は,少しは雪かきもされたようで,かなり溶けはじめてもいたが,まだまだすべりやすそうなところがある。一気に上ってしまおうと,アクセルを踏んだ。そろそろと,一定の速さで上るようにする。もう少し,というところで,上から軽トラックが降りてきた。ピーンチ!道を避けても,そこで止まるとすべって上がることができなくなりそうなので,すべりそうにないところまで後退して道を避け,あらためて上りなおしたのであった。
 やはり,すなおに冬用タイヤを買っておくべきだろうか?


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