撮影日記


2003年12月31日(水) 天気:雨

撮影日記のあり方について

古い日記を読み返してみると

この「INFO BAZAR」というサイトを開設したのは1996年のことである。そのコンテンツの1つとして「撮影日記」を書きはじめたのは,1997年の1月である。丸7年,書いてきたことになる。もし,この「撮影日記」を,当時からずっと読みつづけてくださっている方がいらっしゃれば,この場を借りて,厚く御礼申し上げ候。
 ところで,以前の「撮影日記」を自分で読み返してみると,初期のものの方がおもしろく感じられる。これはどうしたことであろうか。初期のものほど,その文体も,形式的にも,毎回バラバラである。また,書いてある内容も,けっこういいかげんである(笑)。もしかすると,妙に気取ったりせずに,感じたことをストレートに書いていたということだろうか。それは,やはり,他人が読んでもおもしろいものなのだろうか?気になるところである。
 あと,タイトルはずっと「撮影日記」を名乗っているが,最近のものは,写真撮影やカメラについて,直接にネタにしたものが少ないように思われる。それはそれで,自分の感じたことをストレートに発散させた結果なのかもしれないが,それが結局,自分としておもしろく感じないところなのかもしれない。日記を「写真関係」のものと「それ以外」のものと,2つに分けて書くのもおもしろいかもしれないが,なんか人間にオモテ・ウラができてしまいそうな気もするし,なによりも複数の日記を書き分けるのは面倒に感じられるので,これは当分しないであろう。

ということで,年末はカメラ屋巡りをした

この年末も,大阪で何件かの中古カメラ屋を巡回した。以前であればけっこうこの「撮影日記」で取り上げたように思うネタである。初心に戻って(?),そのレポートでも書いてみようか。
 一昨日のことである。「マミヤプレスファンクラブ」の常連さんたちと,梅田界隈のカメラ屋さんを巡回した。このとき案内された,「マルシンカメラ」という店は,なかなかおもしろい店であった。店内に,多数のジャンク扱い(実際に故障しているものもある)のカメラが並んでいるのである。ジャンク扱いのカメラは,直接,手にとって見ることができるのが,なんといっても楽しい。そして,この店で並んでいるカメラは,実に多種多様なのである。特に気になったカメラは,残念なことにその名前を覚えることを怠ってしまったが,イタリア製の6×6判カメラであった。6×6判カメラというと,どんなカメラがあるだろうか。ハッセルブラッドのような箱型一眼レフだけでなく,2眼レフやスプリングカメラもポピュラーであろう。それだけではない,6×6判には,「おもちゃ」のようなカメラもある。たとえば「フジペット」が有名だ。最近では「HOLGA」というカメラも話題になっていた。ここで気になったイタリア製のカメラは,どちらかというと「おもちゃ」の部類に入る。しかし,ボディは金属製でしっかりとしている。レンズは沈胴式だ。なんといっても,イタリア製というのがポイントが高い。イタリア製のカメラは,決してポピュラーな存在ではないと思われる(実際にはいろいろとあるみたいだけどね)。
 惜しむらくは,価格が全体的にやや高いのである。ほかにも興味のあるカメラは多数あるが,どれも「もう2〜3割ほど安ければ,衝動買いするかもしれない」という価格である。それだけ,このお店の値付けが「うまい」ということだろう。

2004年に向けて

マルシンカメラで結局なにも買わなかったのは,ほかに買いたいものがあったからである。私は「写真趣味」と「カメラ趣味」の両方を,自分なりに楽しんでいるつもりだ。だから,買うカメラ・レンズも,「使うためのもの(作品を作るためのもの)」と「集めるためのもの」の2種類がある。いま,「使うためのもの」として欲しいものとしては,大判用の短焦点レンズがある(スーパーアンギュロンあたりが欲しい)。また,デジ眼レフ(レンズ交換式ディジタル一眼レフカメラ)が欲しい。集めるカメラとしては,なんでもいいから19世紀のカメラが欲しい。また,なんとなくグラフレックスが欲しい,などと感じている。なまじ目的が明確だから,衝動買いも起こりにくい状況にあったと言えるだろう。
 結局,この年末の買い物は,フィルムなどの消耗品だけになってしまった。少し変わったものとしては,ベスト判フィルム(127)を買ったことがあげられる。いま,ベスト判のカメラは「おもちゃ」カメラを1つ持っているだけだが,とりあえずこれの試し撮りもしてみたい。また,このフィルムを買うことによって,複数のスプールを入手したことにもなる。現行のフィルムをカットするなどして,自分でベスト判フィルムを調達できるようになれば,市場で比較的安く売られているベスト判のカメラを楽しむこともできるようにならないだろうか,という思いもある。
 2004年は,しばらく滞っていたモノクロプリントも,またやっていきたいと考えている。いろいろと「写真」や「カメラ」で遊んでいくつもりなので,これからもよろしくお願い申し上げ候。


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