撮影日記


2003年11月16日(日) 天気:晴

超広角は別世界

筒賀神社の大イチョウ

広島県山県郡筒賀村,ここの国道186号線沿いに,1つの神社がある。大歳神社という,よくある名前の神社であるが,この神社には大きな特徴がある。それは,大きなイチョウの木に囲まれていることである。とくに,正面にあるイチョウは,樹齢1100年とも言われており,広島県内でもっとも大きなイチョウであるとされている。夏は緑の,秋には黄色の大きな姿は,その周囲でもひときわ目立っている。
 とくに秋は,ここを訪れる人が多い。国道186号線は,旧・吉和村方面に続く道であるが,その沿道の山々は,紅葉が美しい。クルマで,オートバイで,手軽に紅葉を楽しむことができる道である。この大イチョウは,そういう通り道に存在している。
 秋も深まって,落葉がはじまるころになると,この大イチョウも葉を落とす。木が大きければ,落ちてくる葉も多い。一面,黄色いじゅうたんが敷き詰められたようになる。残念なことに(?),この木はギンナンをつけない。イチョウは雌雄異体であり,この大イチョウは雄の株のようだ。

盛りは過ぎていたはずだけど

ここ数年,訪れてみた結果から判断すると,この大イチョウの紅葉の最盛期は,だいたい11月10日ころであると思われる。したがって,先週末が撮影に適した時期であったと考えられる(しかも週末!)わけだが,先週は他に用事があって,訪れることができなかった。さて,今日の天気予報は「晴れ」とのことである。また,まだ落葉が続いている可能性もあったので,尾道の友人Sも誘って,訪れてみることにした(もし,大イチョウが完全に落葉してしまっていても,竜頭峡の水を汲んだり,可部線を撮影してみるという楽しみが残っている)。
 早朝は,広島市内からも,山の霧が濃いことがうかがえた。
 天気予報を信じて道を急ぐ。Sが思ったよりも早く着いていた(笑)ようなので,久しぶりに広島北ICから戸河内ICまで高速道を利用したりもした。そして,筒賀神社に着いたころには,たいへん撮りごろな,よい天気になっていた。木に残る葉は,かなり少なくなっていたが,盛んに落葉しており,あたり一面黄色!になっている。ここは,撮りたい場所のすぐそばにクルマを置くこともできるので,トヨビューにも働いてもらうことにした。落ちる葉が舞うシーンは,いま一つよいタイミングをつかめなかったが,撮影を楽しむことは十分にできた。
 朝のうちは,ほかに写真を撮る人はさほど多くなかったが,ツーリングのチームなども含めて,それなりの人が訪れていた。お昼ごろになると,写真を撮る人がかなり増えていた。Sに言われて見てみると,デジ眼レフの姿がけっこうある。一昨年あたりに訪れたときには中判カメラの姿が目立ったのだが,これも時代の変化の1つのあらわれであろうか。

驚愕の14mm

今日,Sを誘い出したのには,事情があった。彼が,仕事で超広角レンズが必要になりそうだ,と言っていたので,「シグマの14mm F3.5レンズを貸してやるから取りにこい(で,遊んでくれ (^^;)」と誘い出したわけである。
 ところで,筒賀神社で写真を撮っているときに,神主さんが出てこられて,いろいろとお話をうかがった。そのとき,このイチョウは大きいから全景を撮るのが難しいという話がでた。そこで,14mmレンズをつけて覗いていただいたのだが,初めてこういう超広角レンズを覗いたらしく,驚いておられたふうだった。
 14mmという超広角レンズで見える世界は,まったくの別世界である。その光景は,あまりにすごすぎて,実は使い道があまりなかったりする。そのせいか,中古市場に出回ることも少ないようだ。このシグマ14mm F3.5というレンズは,すでに絶版になっている。しかし,発売当時,このクラスの焦点距離のレンズとしては驚異的に低価格なレンズであった。モデルチェンジ直前の在庫処理のときに,こんなレンズがこんな価格で買えるのは今しかない!と,珍しく新品で買った(笑)レンズである。


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